白内障手術の費用は、選択する眼内レンズの種類や手術方法、医療機関の方針によって異なります。以下に、一般的な費用の目安と費用負担を軽減する方法についてご紹介します。
目次
💰 白内障手術の費用目安(片目の場合)
1. 保険適用の単焦点眼内レンズ

近く・中間・遠方のうち1つにピントを合わせます。遠方に合わせた場合、遠くの距離が非常にクリアに見えます。
メリット
・シンプルな構造で、クリアな視界
デメリット
-
費用
- 約4万5,000円(3割負担の場合)
- 内容:手術代、診察費、術前検査、眼内レンズ代、点眼薬代などが含まれます。
2.自由診療の2焦点眼内レンズ

近く・中間・遠方のうち2つにピントを合わせます。
メリット
デメリット
・ピントが合わない1つの距離に対応するメガネが必要。
費用
3. 3焦点眼内レンズ

近く・中間・遠方のうち3つすべてにピントを合わせます。すべての視界がクリアにみえます。
メリット
・手芸やゴルフ、登山や釣りなどどのような趣味を持っていてもストレスがなく楽しめます。
デメリット
・単焦点レンズに比べて、視界の変化になれるための適応期間(約1ヶ月程度)が必要な場合があります。
-
費用
- 片眼で約50万〜60万円、両眼で約100万円〜120万円
🏥 費用負担を軽減する方法
高額療養費制度の活用
- 概要:一定の自己負担額を超えた医療費について、払い戻しを受けることができる制度です。
- 利用方法:事前に「限度額適用認定証」を取得し、医療機関に提示することで、窓口での支払いが軽減されます。
- 参考:高額療養費制度についての詳細は、厚生労働省の公式サイトをご覧ください。
白内障手術を入院で受ける場合、「短期滞在手術等基本料1(A400-1)」 が適用されることが多いです。以下に、片眼・両眼それぞれの費用の目安を詳しく解説します。
🔷 短期滞在手術等基本料1(A400-1)とは?
- 手術・検査・管理などを包括した定額の診療報酬です。
- 主に 1泊2日〜4泊5日までの短期入院に対して適用。
- 医療機関の体制(人員配置、実績など)を満たしていれば「基本料1」が算定されます。
▶ 点数:11,000点(=110,000円)
- 3割負担 → 33,000円
- 2割負担 → 22,000円
- 1割負担 → 11,000円
🏥 入院白内障手術の費用(A400-1適用)
以下は、短期滞在手術等基本料1 + 白内障手術の費用(約18,000点)+その他(検査、点眼薬など)を含めた概算です。
🔸 片目の目安費用(1泊〜4泊5日)
負担割合 |
費用目安(片目) |
1割負担 |
約25,000円〜30,000円 |
2割負担 |
約50,000円〜60,000円 |
3割負担 |
約75,000円〜90,000円 |
※施設基準や検査項目により若干増減します。
※差額ベッド代・食事代は別途(後述)。
🔸 両眼の目安費用(連日手術または数日あけて)
負担割合 |
費用目安(両眼合計) |
1割負担 |
約50,000円〜60,000円 |
2割負担 |
約100,000円〜120,000円 |
3割負担 |
約150,000円〜180,000円 |
※両眼同時手術は稀。通常は連日または数日間隔で行い、それぞれにA400が算定される可能性あり。
🔸 その他の自己負担
項目 |
目安費用 |
備考 |
差額ベッド代 |
1泊あたり 5,000〜15,000円程度 |
大部屋なら無料のことも |
食事代 |
約460円/食(1,380円/日) |
公定価格 |
💡 高額療養費制度の活用を
- 月の医療費が一定額を超えた場合、自己負担は 所得に応じて上限設定されます。
たとえば、70歳以上・1割負担の方であれば、1ヶ月の上限12,000円程度になるケースも。
費用の目安のまとめ
区分 |
片目 |
両目 |
1割負担 |
約25,000〜30,000円 |
約50,000〜60,000円 |
2割負担 |
約50,000〜60,000円 |
約100,000〜120,000円 |
3割負担 |
約75,000〜90,000円 |
約150,000〜180,000円 |
※短期滞在手術等基本料1(11,000点)が算定された場合
※実際の費用は医療機関の診療内容・日数により異なります。
当院江坂まつおか眼科の白内障手術費用
保険適用の単焦点眼内レンズ
1割負担 約15,000円
2割負担 約30,000円
3割負担 約45,000円
3焦点眼内レンズ