「リジュセア®ミニ点眼液0.025%」への変更について
当院ではこれまで、近視進行抑制治療として自由診療のマイオピン(Myopin)0.01%/0.025%を使用してきました。
このたび、日本初の近視進行抑制の承認医薬品である「リジュセア®ミニ点眼液0.025%」が登場し、当院でも導入を開始しています。
現在マイオピンをご使用中の患者様・保護者様には、新薬への切り替えについてご案内を行っております。
マイオピンとリジュセア®の違い
項目 | マイオピン(Myopin) | リジュセア®ミニ点眼液 |
---|---|---|
主成分 | アトロピン(海外製) | アトロピン(国内製) |
濃度 | 0.01%、0.025% | 0.025%のみ |
承認状況 | 自由診療(未承認薬) | 医療用医薬品(日本国内承認) |
製造管理 | 海外委託製造 | 国内製造・国内流通管理 |
用法 | 1日1回点眼(就寝前) | 同左 |
保管 | 冷蔵保管推奨 | 室温保存可能 |
切り替えのメリット
- 日本国内での製造・品質管理がされているため、より安心して使用できます
- 医薬品として承認されており、安全性・有効性のエビデンスが明確です
- 冷蔵保管が不要となり、点眼の管理がしやすくなります
- 同じ濃度(0.025%)であれば、継続的な効果が期待されます
切り替えをご希望の方へ
すでにマイオピンをご使用中のお子さまは、医師の診察・検査を行った上で、リジュセア®ミニ点眼液への変更が可能です。
切り替え後も、使用方法(1日1回、就寝前の点眼)は変わりません。
※なお、マイオピン0.01%をご使用の方がリジュセア0.025%へ切り替える場合は、薬剤の濃度が上がるため医師の判断が必要です。
治療費について(自由診療)
リジュセア®ミニ点眼液は、保険適用外のため自由診療となりますが、価格はマイオピンと同程度に設定しております。
- 1回使い切りタイプ 1箱30日分 3600円(税込)
- 適応検査(初診時):3,300円 (税込)
- 定期検査:550円(税込)
よくあるご質問
Q. 今すぐ切り替える必要がありますか?
A. 緊急性はありませんが、より信頼性の高い国内承認薬をご希望の方は、次回の診察時にご相談ください。
Q. リジュセア0.025%の方が効果が強いのですか?
A. 同じ濃度であれば、基本的な効果は同等と考えられます。ただし、製剤の安定性・品質面ではリジュセアの方が国内承認薬の基準をクリアしております。
国内承認薬:日本国内において厚生労働省によって製造販売が正式に認められた医薬品のことを指します。つまり、有効性と安全性、品質が審査基準を満たしていると認められた薬が、国内で製造販売されるための許可を得た状態を指します。
ご相談はお気軽に
お子さまの近視進行を少しでも抑えるために、適切なタイミングで治療を見直すことはとても重要です。
切り替えに関してご不明な点があれば、お気軽に医師またはスタッフまでご相談ください。