レンズのメンテナンスは「絶対に必要」です。
オルソケラトロジーのレンズは、就寝中(約6〜8時間)ずっと目に密着させたままで過ごすため、通常のコンタクトレンズ以上に徹底したケアが求められます。
もしメンテナンスを怠ると、視力が下がるだけでなく、最悪の場合、失明につながる感染症のリスクがあります。
なぜ重要なのか、具体的に何をすべきかをまとめました。
1. メンテナンスを怠るとどうなる?(リスク)
- 重篤な感染症: 最も怖いのが「アカントアメーバ角膜炎」などの感染症です。就寝中は涙の交換が少なくなるため、レンズに菌がついていると繁殖しやすくなります。
- 矯正効果の低下: レンズの内側(角膜に触れる部分)に汚れ(タンパク質や脂質)が溜まると、角膜を正しい形に矯正できなくなり、視力が出にくくなります。
- レンズの寿命が縮む: オルソケラトロジーのレンズは高価(両目で10万円以上する場合が多い)ですが、ケアが悪いと傷がついたり変形したりして、早期に買い替えが必要になります。
2. 具体的なメンテナンスの内容
基本的なケアは、一般的なハードコンタクトレンズと似ていますが、より慎重に行う必要があります。
- 毎日のこすり洗い(必須): レンズを外した後、専用の洗浄液で20回以上指でこすり洗いをします。ただ浸けておくだけのタイプではなく、物理的に汚れを落とす「こすり洗い」が推奨されています。
- 水道水ですすぐ: ハードレンズなので水道水ですすぎます。(ソフトレンズは水道水厳禁ですが、オルソはハードなのでOKです)。
- レンズケースの乾燥: レンズを取り出した後のケースは、毎日水道水で洗い、自然乾燥させます。濡れたままのケースは雑菌の温床になります。
- 定期的なタンパク除去: 週1回〜月1回程度(製品による)、強力な洗浄液でタンパク質汚れを落とすケアが必要です。
- 定期検診: レンズの状態や目の健康を確認するため、3ヶ月に1回程度の通院が義務付けられていることがほとんどです。
まとめ
オルソケラトロジーは「寝ている間に視力が良くなる」という夢のような治療法ですが、その安全性は「毎日の地道なケア」によって支えられています。
特にお子様が使用される場合は、慣れるまでは保護者の方が仕上げ洗いや確認をしてあげることを強くお勧めします。
