基本的には、うつ伏せ寝は避けたほうが良いです。
無意識に寝返りを打つ程度であれば仕方ありませんが、最初から「うつ伏せ」の姿勢で寝入ることはおすすめできません。
うつ伏せ寝がオルソケラトロジーに与える影響とは
その理由は、主に次の3つのトラブルにつながりやすいためです。
1.レンズがズレて、視力が出なくなる
枕や布団に顔を押し付けることで、目(まぶた)に外からの力が加わり、レンズが正しい位置からズレてしまうことがあります。
レンズが中心からズレた状態で角膜が矯正されると、翌朝、視界が二重に見えたり乱視が出たりして、きれいな視力が出なくなることがあります。
2.目への圧迫が強くなり、危険
オルソケラトロジーは、レンズで角膜を矯正している状態です。そこに頭の重みや枕の圧力が加わると、目への圧迫が強くなりすぎてしまいます。
その結果、朝起きたときに痛みを感じたり、角膜に傷がついたりするリスクが高まります。
3.まぶたの圧迫による変形
うつ伏せ寝では、眼球だけでなく、まぶたの形も押しつぶされやすくなります。
このまぶたの歪みが、レンズの安定性を損ない、矯正効果に影響する原因になることがあります。
おすすめの寝方は?
「仰向け(上向き)」が最もおすすめです。
重力が均等にかかるため、レンズが黒目の中心に安定しやすく、きれいな矯正効果が期待できます。
「横向き」は、うつ伏せよりは良いものの、下になっている方の目が枕で圧迫されやすくなります。
「いつも右側を下にして寝る」などの癖がある場合、片目だけ視力が出にくい、左右で視力差が出るといったことが起こる可能性があります。
もし、朝起きてうつ伏せになっていたら?
寝ている間の動きは、どうしてもコントロールできません。起きたときにうつ伏せになっていて、その日の視力の出方が悪くても、「今日は寝相が悪かった」と割り切るしかありません。
ただし、
- 毎日のようにうつ伏せになってしまう
- 視力が安定しない日が続く
といった場合は、抱き枕を使って横向きや仰向けを保つ工夫をしたほうが良いかもしれません。
実際にはどうなの? 患者さんの声
- 「うっかりうつ伏せで寝た日は、翌朝少し見えにくかった」
- 「横向きくらいなら問題なかった」
- 「レンズがずれてた感じがして、朝に外すと違和感が残っていた」
このように、「毎回うつ伏せ寝」ではなくても、レンズのズレや圧迫の影響は出ることがあります。
うつ伏せで寝ないようにするにはどうすればよい?
| 対策 | 説明 |
| 仰向けで寝る習慣をつける | 一番安全な寝姿勢です。 |
| 横向きはOK(枕に強く押し付けないように) | 左右に軽く向く程度なら大きな問題はありません。 |
| 抱き枕を使う | 無意識のうつ伏せ寝を防止できます。 |
| レンズのズレを感じたら朝に眼科へ | 片目だけ見えにくい、違和感がある場合は相談を。 |
まとめ
オルソケラトロジー装用中のうつ伏せ寝は、できれば避けたほうがよいと言えます。
その理由は、寝ている間に顔やまぶたへ圧がかかることで、レンズのズレや圧迫が起こり、視力矯正効果が低下する可能性があるためです。
就寝時は、仰向けや横向きなど、顔に強い圧がかからない姿勢がおすすめです。
特に、無意識のうつ伏せ寝を防ぐために、抱き枕などを活用する工夫も有効でしょう。
