オルソケラトロジー(Ortho-K)は、近視の進行をある程度抑えることができるという研究結果がいくつかあります。
オルソケラトロジーと近視進行抑制
- 近視進行の抑制: オルソケラトロジーは、特殊なデザインのコンタクトレンズを夜間に装着し、角膜の形を一時的に矯正する方法です。この角膜矯正が、近視の進行を抑える効果を持つとされています。特に、成長期の子供や若年層では、近視が進行しやすい時期にあるため、オルソケラトロジーを使用することで、近視の進行を遅らせるまたは抑える可能性があるとされています。
- メカニズム: オルソケラトロジーの効果は、角膜の形を平坦化することによって、近視を矯正するものですが、この形状変化が眼軸長の伸びを抑える(近視の進行を防ぐ)働きにも寄与する可能性があります。眼軸が長くなることが近視の進行を引き起こす主な原因のひとつなので、その進行を抑えることができます。
- 研究結果: 複数の研究で、オルソケラトロジーが近視の進行を抑える効果があることが示されています。特に、子供や若い成人に対しては、オルソケラトロジーが進行を50〜60%程度抑制する可能性があるというデータもあります。ただし、すべての個人に同じ効果が得られるわけではなく、個人差があります。
効果を最大化するためのポイント
- 早期の開始: 近視の進行を抑えるためには、なるべく若年層での開始が効果的です。早期にオルソケラトロジーを始めることで、近視の進行を抑える可能性が高くなります。
- 定期的なフォローアップ: オルソケラトロジーは、視力改善のために継続的な使用が必要です。定期的に眼科で検診を受け、レンズの適切な管理を行うことが重要です。
- 個人差: すべての人に同じ効果があるわけではなく、近視の進行抑制効果には個人差があります。また、近視が進行する速度やレンズの使い方、生活習慣なども影響します。
まとめ
オルソケラトロジーは、近視の進行を抑える効果があるとされていますが、その効果は個人差があり、特に成長期の子供に対して効果が高いことが分かっています。近視の進行を抑えたい場合は、早期に始めることが推奨され、医師と相談しながら治療を続けることが重要です。