病気(トラブル)のリスクはゼロではありません。
目に異物(レンズ)を入れて、しかもそのまま眠るわけですから、裸眼で寝ることに比べればリスクは伴います。
しかし、「何が原因で起きるか」ははっきりしており、正しく管理すれば防げるものがほとんどです。
病気やトラブルのリスク:知っておきたい3つの注意点
主なリスクは大きく分けて3つあります。
1. 最も怖くて、注意すべき「角膜感染症」
これが一番のリスクです。細菌やアメーバが角膜に感染し、炎症を起こすものです。
- 原因: レンズケースが汚れている、レンズを洗っていない、水道水で洗ってはいけないレンズを洗った、など「ケア不足」がほぼ全ての原因です。
- リスク度: 重症化すると視力低下の後遺症が残る可能性があります。
- 対策: 毎日のこすり洗いをサボらないこと、レンズケースを定期的に新しくすること(ここが盲点です)で予防できます。
2. よくある軽いトラブル「角膜上皮障害(傷)」
角膜の表面(皮)が少しめくれたり、傷ついたりする状態です。
- 原因: レンズの下にゴミが入ったまま寝た、朝乾燥して張り付いているレンズを無理やり外した、などが原因です。
- リスク度: 多くの場合は、レンズの使用を数日中止して目薬をさせば、痕も残らずきれいに治ります。
- 対策: 朝、外す前に「必ず目薬を入れて、レンズが動くのを確認してから外す」ことで大部分は防げます。
3. 長期的な懸念「角膜内皮細胞の減少」
角膜の透明性を保つための細胞(内皮細胞)が、酸素不足によって減ってしまう症状です。一度減ると再生しないため、昔のコンタクトレンズでは問題視されていました。
- 現在: オルソケラトロジーのレンズは「酸素透過性」が極めて高い素材を使っているため、通常の装用方法であれば、この細胞が減るリスクは非常に低いとされています。
- 対策: 3ヶ月に1回の定期検診で、医師が専用の顕微鏡を使って細胞の数をカウントしてくれます。減っていないか監視できるので安心です。
普通のコンタクトレンズと比べて危険?
統計的には、オルソケラトロジーのリスクは「使い捨てではないソフトコンタクトレンズ(2週間交換など)と同じくらい」と言われています。
- ワンデー(1日使い捨て)よりは、レンズケアが必要な分リスクは上がります。
- しかし、「つけっぱなし(連続装用)のソフトレンズ」よりは、日中目を休められる分リスクは低いです。
トラブルを起こさないための「3つの鉄則」
病気のリスクを限りなくゼロに近づけるために、以下の3つを守れるかどうかが鍵です。
- 「痛い」「充血している」日は絶対につけない。(無理をすると悪化します)
- レンズとケースを毎日清潔に保つ。(サボらない)
- 調子が良くても、定期検診には必ず行く。(自覚症状のない傷を見つけてもらう)
