オルソケラトロジーは日中を裸眼で快適に過ごせる素晴らしい治療法ですが、「普通のコンタクトレンズとは違う」特有の注意点がいくつかあります。
特に、「目のトラブル」や「レンズの紛失」を防ぐために、日常生活で以下の5つのポイントに気をつけてください。
日常生活で注意すべき5つのポイント
1. 朝、レンズを外す時は「絶対に無理をしない」
これが最も角膜を傷つけやすい瞬間です。 寝ている間、レンズは涙の表面張力で角膜にピタッと張り付いています。
- NG: 起きてすぐに、乾燥した状態でスポイトで無理やり引っ張って外す。
- OK:
- まず、人工涙液(目薬)をたっぷり点眼する。
- 数回まばたきをして、黒目の上でレンズが動くことを確認する。
- それから外す。 ※もし動かない場合は、追加で目薬をさして少し時間を置いてください。
2. 洗面所の「排水溝」にはフタをする
ハードレンズは小さく、透明で軽いため、洗う時にうっかり落として水と一緒に流してしまう事故が後を絶ちません。
- 対策:
- 洗面台の排水溝に必ず栓(フタ)をする。
- または、流失防止マット(100円ショップなどで購入可能)を敷いてから洗う。
3. 夜間の運転(ハロー・グレア現象)
治療を始めてからしばらくの間(あるいは継続的に)、夜になると街灯や車のライトが「滲んで見える(ハロー)」や「ギラギラ眩しく見える(グレア)」という現象が起きることがあります。
- 理由: 暗い場所では瞳孔(黒目の中心)が開きますが、矯正された部分よりも外側の「矯正されていない部分」から光が入ってくるためです。
- 注意: 夜間の運転が多い方は、見え方に慣れるまで特に注意が必要です。
4. 「目をこする癖」を直す
日中、無意識に目をゴシゴシこすってしまうのは良くありません。
- 理由:
- 角膜の形状が安定しにくくなる可能性があります。
- こすりすぎると角膜に細かい傷がつき、そこから細菌が入るリスクがあります。
- 対策: 目がかゆい時は、こすらずに点眼薬を使用するか、冷たいタオルで冷やすようにしてください。
5. 「痛み」や「充血」がある日は中止する
「昨夜は調子が良かったのに、今夜はつけるとなんだか痛い」という日が稀にあります。
- 鉄則: 「少しでも変だなと思ったら、その日はつけずに寝る」のが正解です。
- 無理してつけて寝ると、翌朝には目が開かないほどの激痛(角膜潰瘍など)になっていることがあります。
- 1日くらい休んでも視力は急激には落ちませんので、勇気を持って休んでください。
【女性の方へ】お化粧のタイミング
- つける時: メイクを完全に落とし、洗顔した後の手でレンズを入れます。(クレンジングオイルなどが手に残っていると、レンズが曇る原因になります)
- 外す時: レンズを外してから、洗顔・メイクをします。
まとめ|「無理をしない」が一番のポイント
オルソケラトロジーは、正しく使えば日中を裸眼で快適に過ごせる治療法です。一方で、無理な着脱や違和感を我慢することが、トラブルにつながりやすいのも事実です。
- レンズの着脱は、必ず潤いを確保してから
- 紛失防止や目をこすらない工夫を日常に取り入れる
- 少しでも痛みや違和感がある日は、勇気をもってお休みする
「いつもと違う」と感じたら無理をせず、必要に応じて眼科に相談してください。安全に続けることが、オルソケラトロジーを長く快適に使う一番の近道です。
