高血圧症、脂質異常症、
肥満症・メタボリックシンドローム、
痛風(高尿酸血症)

高血圧症

高血圧症血管が血液によって強い圧力をかけられている状態が高血圧です。動脈硬化といって、血管の弾力性が失われてもろくなると、心筋梗塞や脳梗塞などを発症するリスクが高まります。

原因

一般的な高血圧の原因は、塩分の過剰摂取・運動不足・肥満・喫煙・ストレスなどの生活習慣の乱れ・加齢・遺伝的要因が挙げられます。

症状

特別に目立った症状はありませんが、血圧が上昇した際に頭痛や吐き気・視力低下などの症状が見られることがあります。したがって、気付かないうちに病状が進行して、心筋梗塞や脳卒中などの合併症を引き起こすことがあります。

治療法

塩分摂取量のコントロールなどの食事療法を行います。塩分摂取量の目標値は、1日に6g以下とします。それと同時に、運動療法によって無理のない運動習慣を提案しています。以上の食事療法と運動療法を行った上で、必要に応じて薬物療法を行います。

脂質異常症

脂質異常症脂質異常症は、LDLコレステロール・HDLコレステロール・中性脂肪などの血液中の脂質が異常値を示す疾患です。自覚症状がほとんどないまま進行し、動脈硬化を引き起こします。そのまま放置すると、脳梗塞や心筋梗塞を発症するリスクが高まります。

原因

食習慣・運動不足・肥満・体質・遺伝的要因などが原因とされるほか、ほかの疾患や服用している薬剤の影響を受けることがあります。

症状

自覚症状がほとんどないのが特徴です。原発性高脂血症や高コレステロール血症の場合、皮膚に黄色腫が現れることがあります。また、眼球に角膜輪とよばれる白い輪が現れたり、高カイロミクロン血症によって肝腫大が現れることもあります。脂質異常症を放置すると、動脈硬化が進行し、心筋梗塞・脳梗塞・狭心症などの疾患を発症しやすくなります。また、中性脂肪値が高いと、脂肪肝・急性膵炎・脳梗塞・冠動脈疾患などの発症リスクが高まります。

治療法

食事療法で脂質のコントロールを行い、これまでの食習慣を改善します。それと同時に、運動療法で無理のない運動習慣を作っていきます。食事療法と運動療法を行った上で、必要に応じて薬物療法を行います。

肥満症・メタボリックシンドローム

肥満症・メタボリックシンドローム単なる肥満とは異なり、複数の生活習慣病を発症している状態が肥満症・メタボリックシンドロームです。動脈硬化が進行しやすい状態です。体脂肪が正常値(BMIが25)以上に増えている状態かつ、高血圧や糖尿病・高脂血症・月経異常・睡眠時無呼吸症候群などの健康異常を来たしている場合、または、腹部CT検査で内臓脂肪型肥満と判定された場合、肥満症と診断されます。

原因

食べ過ぎなど、食べる量よりも食べ方に問題があることが原因となります。早食いや食事回数が少ない、朝食を抜いて夜にたくさん食べるなど、1日のうちで食べる量が偏ってしまうと、取り入れた栄養が吸収されやすいため、エネルギーを過剰にもたらして肥満につながってしまいます。食事回数が少ないと、食事摂取時の熱産生が小さくなるのも原因とされています。

症状

単なる肥満だけではなく、生活習慣病を発症している状態です。肥満のため、動きにくく、息切れしやすいなどの症状が見られます。さらに、生活習慣病を誘発しているため、さらに動脈硬化を進行させて、脳梗塞や心筋梗塞・狭心症を発症するリスクが高まっています。

治療法

食事療法と運動療法が基本の治療法です。適切な体型と体重を維持することが第一目標です。食事療法も運動療法も、ストレスのかかりにくい方法で治療を進めます。患者さんの全身状態をしっかりと診断した上で、適切な治療をスタートします。必要に応じて薬剤による治療も検討していきます。ご自身でも体重値や血圧値を記録している方は、診察時にご持参ください。

痛風(高尿酸血症)

高尿酸血症とは、血中の尿酸値が高い状態です。痛風は、高尿酸血症に起因する疾患で生活習慣病のひとつとされ、主に足の関節に強い痛みの発作が生じます。
血中の尿酸値が高まることで、関節などで結晶化する状態が高尿酸血症です。治療しないで放置すると、発作時の痛みがさらに強くなって、尿路結石・腎不全などの合併症を引き起こす恐れがあります。

原因

高血圧や肥満など生活習慣病が原因であることが多く、生活習慣に大きくかかわっているとされています。高尿酸血症が長く続くことで、関節に溜まった尿酸塩の結晶を白血球が攻撃することで、痛風が起こります。尿酸塩は、血中の尿酸値が高い状態でできやすいとされています。

症状

高尿酸血症自体はとくに目立った症状はありませんが、尿酸値が高い状態が長く続くと、突然足の関節が激しい痛みに襲われ、赤く腫れあがる「痛風」発作が起きます。痛風は、発症してから数時間後には激しい痛みで歩くことが困難になるほどで、だいたい1週間ほどで痛みが治まります。

治療法

痛風発作時には、鎮痛剤を用いて痛みを緩和させます。痛風発作を招く高尿酸血症を治療するために、尿酸値を下げる薬剤を用いて治療を行います。それと同時に、食事療法を徹底して行います。アルコールやプリン体を多く含む食品を控えます。また、尿酸を排出するために水分摂取を積極的に行います。この場合、水またはお茶で摂取し、極力糖分の多い飲み物を避けます。さらに、塩分摂取量をコントロールして高血圧の合併を予防します。

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