甲状腺疾患かも!?このような症状で
お悩みではございませんか?
- 汗をよくかく・多汗・暑がり
- 手が震える
- 動悸がする・頻脈
- ちゃんと食べているのに痩せてしまう・体重減少
- 食べていないのに太ってしまう・体重増加
- 眼球突出
- 倦怠感・疲れやすい・疲れが取れない
- 首が腫れる
- 脱毛
- 身体がむくむ
- 肌荒れ・肌の乾燥
- 便秘・下痢
- 日中につらい眠気がある
- 甲状腺機能亢進症
- 甲状腺機能低下症
甲状腺疾患は、甲状腺ホルモンが増加或いは減少する状態を言います。甲状腺ホルモンが増加する状態をバセドウ病と言い、逆に甲状腺ホルモンが減少する状態を橋本病と言います。
以上のような症状がある場合は、当院にお気軽にご相談ください。
主な甲状腺疾患
甲状腺疾患は、大きく3つに分類されます。
甲状腺機能亢進症
バセドウ病など、甲状腺機能が過剰に活動することで、さまざまな症状が現れます。
甲状腺機能低下症
橋本病など、甲状腺機能低下によって、さまざまな症状が現れます。男女の発症比率は、男性1:女性20というように、圧倒的に女性が多く発症しています。
良性または悪性腫瘍
甲状腺にしこりが生じます。ほとんどの場合が良性で、手術の必要がありませんが、10%の割合で悪性腫瘍の場合があります。悪性の場合は、手術治療などを検討します。
甲状腺ホルモンの分泌が過剰な
バセドウ病
甲状腺機能亢進症のひとつで、甲状腺ホルモン分泌が過剰なため発症します。眼球突出の症状のほか、手が震える・汗をよくかく・動悸・イライラ・きちんと食事を取っていても体重が減少してしまうなどの症状が見られます。男女の発症比率は、男性1:女性5~6というように、女性に多く見られる疾患です。そのまま放置すると、重症化してしまうことがあるため注意が必要です。
原因
自己免疫疾患のひとつで、本来外的から自分を守ってくれるはずの免疫が自己抗体を作って自分自身を攻撃してしまいます。根本的な原因は明確ではありません。
症状
- 甲状腺の腫れ(甲状腺腫)
- 眼球突出
- 頻脈
- 動悸
- イライラ・心が落ち着かない
- 手の震え
- 不妊症
- 多汗・暑がり
- 食べても太らない・体重減少
- 月経不順
- すぐに疲れる
治療法
薬物療法・アイソトープ治療・手術療法などがあります。
1薬物療法
薬剤を内服する治療法です。内服開始時は多めに服用して、そのあと症状のコントロール具合によって、減量していきます。治療自体は負担はありませんが、長期間服用を継続する必要があります。主に、軽度の場合・甲状腺の腫れが小さい場合・妊娠中の場合に用いられます。
2アイソトープ治療
放射線ヨードのカプセルを内服する治療法です。服用によって、放射線が甲状腺細胞を破壊して、甲状腺ホルモン分泌を抑制します。薬物療法よりも短期間で済みますが、将来甲状腺機能低下症を発症する恐れがあるため、治療後も定期的に検査する必要があります。主に、薬物療法で効果が得られなかった場合・強い副作用が現れた場合・肝臓や心臓に疾患がある場合・短期間で治療を済ませたい場合に用いられます。アイソトープ治療は、妊娠中や妊娠の可能性のある方・授乳中の方は受けられません。
3手術療法
甲状腺の一部を残して、切除する治療法です。ほとんどのケースで、手術後は薬物療法なしで過ごして頂くことができます。喉部分に小さい傷が残りますが、ほとんど目立ちません。主に、甲状腺の腫れが酷い方・薬物療法で効果が見られなかった場合・強い副作用が出た場合・短期間で治療を済ませたい場合に用いられます。
甲状腺ホルモンが低下する
橋本病(慢性甲状腺炎)
甲状腺ホルモンが低下する状態を橋本病と言います。自己免疫疾患のひとつで、本来自分を守るべき免疫が自分自身の甲状腺を攻撃してしまう疾患です。
原因
自己免疫といって、異常な免疫反応によって甲状腺が慢性的に炎症すると、次第に甲状腺が腫れたり、縮んだりします。病状がさらに進行すると、甲状腺ホルモンの分泌が低下します。自己免疫を起こしやすい遺伝的要因のほか、遺伝的体質の方に大きなストレスや出産・薬剤の服用・ヨードの過剰摂取がきっかけとなり、発症します。
症状
- 寒がり
- むくみ
- 便秘
- 体重増加
- 関節痛
- 物忘れが酷くなる
- 汗かき・暑がり
- 手の震え
- 動悸
- 体重減少
甲状腺機能低下症には、無痛性甲状腺炎といって、一時的に甲状腺の炎症が強くなることでホルモンが漏れ出て高くなることがあります。その場合は、暑がり・汗かき・体重減少などの症状が見られます。また、軽度の時期はほとんど自覚症状がないのも特徴のひとつです。そのため、半年~1年間に1回は甲状腺機能をチェックすることをおすすめします。
治療法
甲状腺機能低下があれば甲状腺ホルモン剤の服用を行います。甲状腺機能が正常の場合は、とくべつな治療は行いません。
甲状腺のしこり(腫瘍)・首のしこり
甲状腺にしこりが生じる場合がありますが、ほとんどが良性です。手術の必要はありませんが、およそ10%の割合で悪性腫瘍の場合があります。その場合は、手術治療などを検討します。このように、甲状腺の細胞が変質して腫瘍などのしこりとなって現れることがあります。早めに鑑別するためにも、一度検査を受けることをおすすめしています。