黄砂が目に与える影響と対策

春先になると黄砂が飛来し、目の不快感を訴える人が増えます。黄砂とは、中国大陸の砂漠地帯から風に乗って飛来する微細な砂粒のことで、大気中に浮遊しながら日本にも到達します。この黄砂は、目にさまざまな影響を及ぼす可能性があります。
目次
黄砂による目の影響
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目のかゆみ・異物感
黄砂は非常に細かいため、目の表面に付着しやすく、ゴロゴロとした異物感やかゆみを引き起こします。
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乾燥感・ドライアイの悪化
黄砂が付着することで涙の蒸発が促進され、ドライアイの症状が悪化することがあります。
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充血・炎症
黄砂には大気中の汚染物質(PM2.5など)が付着していることがあり、これが刺激となって結膜炎やアレルギー症状を引き起こすことがあります。
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コンタクトレンズ装用者への影響
コンタクトレンズを使用している場合、黄砂がレンズと目の間に入り込むことで、強い違和感やレンズの汚れによる視界不良が生じることがあります。
黄砂から目を守るための対策
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外出時の工夫
- 風が強い日や黄砂の飛来が多い日は、なるべく外出を控える。
- 外出する場合は、メガネやサングラスを着用して目を保護する。
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こまめな洗浄
- 帰宅後はすぐに洗顔し、目の周りについた黄砂を洗い流す。
- 人工涙液(防腐剤無添加のもの)を使用し、目を洗い流す。
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室内環境の整備
- 室内に黄砂を持ち込まないよう、玄関で衣服を払い、空気清浄機を活用する。
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コンタクトレンズの適切な使用
- 可能であれば、黄砂が多い時期はメガネを使用する。
- コンタクトレンズを使用する場合は、こまめに洗浄し、1日使い捨てレンズを選ぶのも一つの方法。
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症状がひどい場合は眼科受診を
目のかゆみや充血がひどい場合は、アレルギー性結膜炎などを併発している可能性があります。自己判断せず、早めに眼科を受診し、適切な治療を受けましょう。