「緑内障=高齢者の病気」ではありません!
近年、40代以下で発見される緑内障が増えてます。
実は20〜30代でも発症することがあり、「若いから大丈夫」と思って放置すると、気づかないうちに視野が失われていってしまいます。
目次
緑内障とは?
- 視神経がダメージを受けて、視野(見える範囲)が徐々に狭くなる病気です。
一度ダメージを受けると、視野は回復しません(失ったら戻らない)。
多くは慢性的に進行し、初期は症状がほぼないため、「サイレント・シーフ(静かな泥棒)」とも呼ばれます。
項目 |
内容 |
発症年齢 |
一般に40歳未満で発症 |
主な種類 |
正常眼圧緑内障・続発緑内障(ステロイド・外傷)先天緑内障など |
特徴 |
進行が早いことがある/無症状のまま進む |
視神経が弱い傾向 |
視神経乳頭が生まれつき脆弱な人も多い |
若年性緑内障とは?若い人でも緑内障になる原因とは?
原因 |
詳細 |
👁 正常眼圧緑内障 |
眼圧が正常でも視神経がダメージを受けるタイプ。日本人に多い。 |
💉 ステロイド薬の影響 |
アトピー・喘息・皮膚炎などで使われるステロイド薬により眼圧が上がることがある |
🤕 外傷や手術歴 |
打撲・レーザー治療・眼内手術などがきっかけになることも |
🧬 遺伝・家族歴 |
緑内障の家族がいると発症リスクが2〜10倍に |
💻 スマホ・パソコン中心の生活 |
長時間の近業により視神経の負担や、発見の遅れが起こることも |
若年性緑内障の怖いポイント
- 「見えているつもり」で発見が遅れる
- 視野が少しずつ欠けるため、自覚しにくい
- 若いうちから視野障害が進むと将来の生活に大きな影響(運転・仕事・趣味など)
こんな人は要注意(チェックリスト)
- 家族に緑内障の人がいる
- ステロイド薬(点眼・内服)を長期間使用している
- 目の打撲歴がある
- 強度近視(−6.00D以上)
- 検診で視神経に異常があると言われたことがある
- 眼圧は正常でも視野検査でひっかかった
➡ 一つでも当てはまるなら、早めに眼科受診&定期検査を
治療は?
主に眼圧を下げる治療が中心です。
治療法 |
内容 |
点眼薬 |
1日1〜2回の点眼で眼圧をコントロール |
内服薬 |
点眼で足りないときに追加されることも |
レーザー治療 |
緑内障のタイプによって適応あり |
手術 |
進行が止まらない場合に選択肢に |
まとめ:若くても「見えている」は安心じゃない!
ポイント |
説明 |
若い人でも緑内障は起こる |
正常眼圧でも進行するタイプが多い |
自覚症状が少なく、発見が遅れる |
検診・家族歴のチェックが大切 |
視野は失うと戻らない |
早期発見・早期治療が命 |
定期検診が唯一の予防 |
20代でも油断せず、視神経を守ろう |