「朝の目やにをなくしたい」というお悩みについて、
原因と対策を眼科的な視点でわかりやすく解説します。
そもそも「目やに」ってなに?
目やには、涙や目の老廃物、ホコリ、細菌の死骸などが混ざったものです。
睡眠中はまばたきがなくなるため、目やにが自然と目頭にたまりやすくなります。
朝の目やにが多い原因と対策
主な原因 |
症状の特徴 |
対策・治療 |
軽い生理的目やに(正常範囲) |
少量、白っぽい、乾燥してポロっと取れる |
洗顔・目元清拭でOK/清潔を保つ |
目やにが粘り気あり、目が乾いてショボショボ |
人工涙液で潤いを保つ/画面の見すぎを避ける |
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結膜炎(アレルギー性・細菌性) |
黄色〜緑色のネバネバ目やに、かゆみ、充血 |
抗アレルギー点眼・抗菌薬点眼が必要 |
マイボーム腺機能不全(MGD) |
まぶたの縁がべたつく、泡状の目やに |
アイシャンプーやまぶたの温罨法で改善 |
睡眠不足・コンタクトの汚れ |
一時的に増えることも |
睡眠改善/レンズケアの見直し |
朝の目やにを減らす5つの習慣
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- 寝る前に目元を清潔にする
→ アイメイクの残りや皮脂を落とすことで目やに予防に。 - まぶたを温めてから洗う(ホットアイマスクや蒸しタオル)
→ マイボーム腺のつまりが改善され、油分のバランスが整います。 - 人工涙液を寝る前に点眼
→ 目の乾燥を防ぎ、朝の目やにを減らす効果があります。 - 寝室の加湿・清潔を保つ
→ 花粉・ホコリ・ダニなどの刺激物が少ない環境に。 - 朝の洗顔で優しく目やにを除去
→ こすらず、ぬるま湯でやさしく拭き取ってください。
- 寝る前に目元を清潔にする
受診した方がよい目やにの特徴
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- 片目だけ大量に出る
- 黄色・緑色のネバネバ目やに
- まぶたがくっついて開かない
- 強いかゆみや痛みを伴う
これらは感染性結膜炎や角膜炎の可能性があるため、眼科での診察が必要です。
まとめ
目やにの原因 | 多くは生活習慣や軽い乾燥など。重症なら病気のサイン
毎朝の対策 | 目元の清潔、まぶたケア、乾燥対策がポイント
医療的対応 | 結膜炎・マイボーム腺炎などは点眼治療が有効