ブルーライト(blue light)について、医学的な観点からわかりやすく詳しく解説します。
目次
ブルーライトとは?
- ブルーライトとは、波長が約380〜500nmの青色光のこと。
- スマートフォン、パソコン、LED照明、テレビ、ゲーム機など、多くのデジタル機器が発する光に含まれています。
特徴
特性 |
内容 |
波長が短い |
紫外線に近い可視光。エネルギーが強く、網膜まで届くことがある。 |
散乱しやすい |
目の中で散乱してまぶしさやぼやけの原因になることも。 |
体内リズムに影響 |
サーカディアンリズム(体内時計)に関与し、睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌を抑える。夜に浴びると睡眠障害の原因になることも。 |
ブルーライトと目の関係
◆ 影響があるとされる症状
症状 |
説明 |
長時間ブルーライトにさらされると、ピント調整機能が疲れる。 |
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画面の凝視によるまばたきの減少が主因(ブルーライトそのものではないが関連) |
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まぶしさ・ぎらつき |
青色光が強く感じられることがあり、不快感を覚える人も。 |
睡眠障害 |
夜間のブルーライト曝露でメラトニン分泌が抑制され、眠りが浅くなる傾向 |
※一方で、現時点ではブルーライトが白内障や網膜疾患を直接引き起こすという確かな証拠はありません(日本眼科学会・AAOともに)。
ブルーライト対策
1. デジタル機器の使い方を見直す
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- 画面の明るさを適度に調整(明るすぎないように)
- ナイトモード・夜間モード(ブルーライトカット機能)をONにする
- ディスプレイから40cm以上離れて見る
- 1時間に1回は目を休める(20-20-20ルール)
2. ブルーライトカット眼鏡
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- 一部のブルーライトを吸収・反射して目への刺激を軽減
- 仕事・学習などで長時間PCを使う方におすすめ
- 子ども向けにも対応レンズあり
※カット率が高すぎると画面の色調が不自然になることもあるため、15〜30%カット程度が推奨されることもあります。
3. 就寝前はスマホを控える
- 寝る1〜2時間前からは画面の使用を避け、メラトニン分泌を妨げないようにします。
よくある質問(Q&A)
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ブルーライトは目に悪いの?
→ 直接的な「病気の原因」となる証拠は今のところ不十分ですが、目の疲れや睡眠の質に影響を与える可能性があります。
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子どもは特に注意が必要?
→ はい。子どもは瞳孔が大きく水晶体も透明なため、ブルーライトが網膜に届きやすいとされています。夜のスマホやゲームは控えるよう指導を。
まとめ
項目 |
内容 |
ブルーライトとは |
スマホやLEDが出す青い光、網膜に届く |
影響 |
疲れ目、ドライアイ、睡眠の質の低下など |
対策 |
ナイトモード、ブルーライトカット眼鏡、目を休める |