レーシック(LASIK:Laser in Situ Keratomileusis)は、近視・遠視・乱視を矯正する屈折矯正手術です。
角膜(くろめ)にレーザーを当てて、ピントを合わせる角度(屈折)を調整することで、メガネやコンタクトが不要な視力に近づけることを目的とします。
目次
手術の仕組み(簡単に)
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- 角膜の表面(フラップ)を作成
→ 専用の機械で角膜のごく表面を薄くめくる - エキシマレーザーを照射して角膜の形を変える
→ ピントの合う位置を調整 - フラップを元に戻す(縫わない・自然にくっつく)
- 角膜の表面(フラップ)を作成
手術時間は片目で5〜10分ほどと短時間で済みます。
適応(手術できる人)
項目 |
条件 |
年齢 |
原則 18歳以上で、視力が安定していること |
角膜 |
十分な厚みがあること |
目の状態 |
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全身状態 |
妊娠・授乳中は原則避ける |
レーシックのメリット
メリット |
説明 |
メガネ・コンタクト不要 |
日常生活やスポーツが楽になる |
短時間で完了 |
両眼で10〜20分程度の手術時間 |
痛みが少ない |
点眼麻酔でほぼ無痛。術後の不快感も軽度 |
翌日から仕事復帰可 |
回復が非常に早い(視力も早期に安定) |
高精度 |
現在のレーザー機器は非常に高精度で安全性も高い |
デメリット・リスク
デメリット・リスク |
説明 |
夜間の光がにじむ(ハロー・グレア) |
夜間運転がしづらくなる人も |
ドライアイの悪化 |
一時的〜長期にわたり目が乾きやすくなる |
元に戻せない |
一度削った角膜は戻せません(やり直し困難) |
加齢による視力変化 |
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保険適応外 |
全額自己負担(費用は20〜40万円程度) |
他の近視矯正法との比較
方法 |
特徴 |
適応 |
LASIK |
角膜を削って矯正 |
軽〜中程度の近視・乱視に |
PRK |
フラップを作らず角膜表面を削る |
角膜が薄い人向け、回復遅い |
ICL(眼内コンタクト) |
レンズを眼内に入れる |
強度近視や角膜が薄い人向け |
寝るときに特殊レンズを装用 |
軽度の近視向け、若年層や中止可能な方法を望む人に |
レーシック後の注意点
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- 数日〜1週間は目をこすらない・水が入らないようにする
- 数日間は点眼薬(抗菌薬・ステロイド)を使用
- 数か月は定期検診が必要
- ドライアイ症状がある場合は、人工涙液の点眼を継続することも
よくある質問(Q&A)
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レーシックで完全に裸眼生活になりますか?
→ 目標は「眼鏡不要の生活」ですが、軽い誤差や年齢による老眼は残ることがあります。
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痛くないですか?
→ 手術中は無痛、術後も軽い異物感程度がほとんどです。
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一生視力が安定しますか?
→ 角膜の形は維持されますが、年齢により視力は変化(老眼・白内障など)する可能性があります。
まとめ
項目 |
内容 |
手術名 |
LASIK(レーシック) |
対象 |
18歳以上で視力が安定している人 |
目的 |
メガネ・コンタクト不要な生活へ |
期間 |
手術は数分・翌日から視力安定 |
費用 |
自由診療(片眼10〜20万円) |
注意点 |
永久的、ドライアイや夜間視力低下に注意 |
レーシックの手術について、更に詳細な情報をお知りになりたい方はこちらをご覧ください。