レーシックとは?

2025.08.09

レーシック(LASIK:Laser in Situ Keratomileusis)は、近視・遠視・乱視を矯正する屈折矯正手術です。
角膜(くろめ)にレーザーを当てて、ピントを合わせる角度(屈折)を調整することで、メガネコンタクトが不要な視力に近づけることを目的とします。

手術の仕組み(簡単に)

    1. 角膜の表面(フラップ)を作成
      → 専用の機械で角膜のごく表面を薄くめくる
    2. エキシマレーザーを照射して角膜の形を変える
      → ピントの合う位置を調整
    3. フラップを元に戻す(縫わない・自然にくっつく)

手術時間は片目で5〜10分ほどと短時間で済みます。

適応(手術できる人)

項目

条件

年齢

原則 18歳以上で、視力が安定していること

角膜

十分な厚みがあること

目の状態

重大な眼疾患がないこと(例:重度のドライアイ緑内障、角膜疾患など) 

全身状態 

妊娠・授乳中は原則避ける

レーシックのメリット

メリット

説明

メガネ・コンタクト不要 

日常生活やスポーツが楽になる

短時間で完了

両眼で10〜20分程度の手術時間

痛みが少ない

点眼麻酔でほぼ無痛。術後の不快感も軽度

翌日から仕事復帰可

回復が非常に早い(視力も早期に安定)

高精度

現在のレーザー機器は非常に高精度で安全性も高い 

デメリット・リスク

デメリット・リスク

説明

夜間の光がにじむ(ハロー・グレア) 

夜間運転がしづらくなる人も

ドライアイの悪化

一時的〜長期にわたり目が乾きやすくなる

元に戻せない

一度削った角膜は戻せません(やり直し困難) 

加齢による視力変化

老眼白内障には別の対応が必要になります

保険適応外

全額自己負担(費用は20〜40万円程度)

他の近視矯正法との比較

方法

特徴

適応

LASIK

角膜を削って矯正

軽〜中程度の近視・乱視に

PRK

フラップを作らず角膜表面を削る

角膜が薄い人向け、回復遅い

ICL(眼内コンタクト) 

レンズを眼内に入れる

強度近視や角膜が薄い人向け

オルソケラトロジー

寝るときに特殊レンズを装用

軽度の近視向け、若年層や中止可能な方法を望む人に 

レーシック後の注意点

    • 数日〜1週間は目をこすらない・水が入らないようにする
    • 数日間は点眼薬(抗菌薬・ステロイド)を使用
    • 数か月は定期検診が必要
    • ドライアイ症状がある場合は、人工涙液の点眼を継続することも

よくある質問(Q&A)

  1. レーシックで完全に裸眼生活になりますか?

    → 目標は「眼鏡不要の生活」ですが、軽い誤差や年齢による老眼は残ることがあります

  2. 痛くないですか?

    → 手術中は無痛、術後も軽い異物感程度がほとんどです。

  3. 一生視力が安定しますか?

    → 角膜の形は維持されますが、年齢により視力は変化(老眼・白内障など)する可能性があります。

まとめ

項目

内容

手術名 

LASIK(レーシック)

対象

18歳以上で視力が安定している人

目的

メガネ・コンタクト不要な生活へ

期間

手術は数分・翌日から視力安定

費用

自由診療(片眼10〜20万円)

注意点

永久的、ドライアイや夜間視力低下に注意 

レーシックの手術について、更に詳細な情報をお知りになりたい方はこちらをご覧ください。