目の腫れについて

2025.08.17

目の腫れとは?

目の周りやまぶたが赤く腫れたり、ふくらんだりする状態を指します。
原因はさまざまで、軽いものから早急な治療が必要なものまであります。

目の腫れの主な原因と特徴

原因

説明

症状の特徴

ものもらい(麦粒腫)

まつげの根元の細菌感染

赤く腫れて痛みや熱感を伴う

霰粒腫(さんりゅうしゅ)

まぶたの脂腺の炎症や閉塞

腫れて硬く、痛みは少ないことが多い

アレルギー性結膜炎

アレルギー反応によるまぶたの腫れ  

かゆみや充血も伴う

結膜炎(感染性)

細菌やウイルスによる炎症

目やに・赤み・腫れがある

外傷・打撲

目の周囲への強い衝撃

内出血・腫れ・痛みが強い

眼窩蜂窩織炎(がんかほうかしきえん) 

眼窩の深部感染(重症)

強い腫れ・痛み・発熱。緊急入院が必要 

涙嚢炎

涙の通り道の感染

まぶたの内側下部の腫れや痛み

3. こんな時はすぐに受診してください!

    • 腫れが急激に強くなる
    • 痛みが強い、または目が開けにくい
    • 発熱や全身のだるさを伴う
    • 視力が低下してきた
    • 目の周りだけでなく、顔や首の腫れもある

➡️ これらは重篤な感染症や緊急性のある状態かもしれません。

4. 診察で行う検査

    • 視力検査
    • 眼圧検査
    • 眼瞼や眼球の詳しい観察(スリットランプ検査)
    • 必要に応じて血液検査や画像検査(CTなど)

5. 治療法の例

原因別

治療内容

ものもらい

抗菌点眼薬・内服薬。重症時は切開排膿

霰粒腫

経過観察・抗炎症点眼薬。改善しなければ手術摘出

アレルギー

抗アレルギー点眼薬・内服薬、原因回避

感染性結膜炎 

抗菌薬・抗ウイルス薬点眼薬、症状に応じて内服

眼窩蜂窩織炎

入院のうえ抗生剤点滴治療、外科的処置が必要な場合あり 

6. 目の腫れの予防・セルフケア

    • 手を清潔に保ち、目をこすらない
    • 化粧品やコンタクトレンズの衛生管理を徹底
    • アレルギーの原因物質を避ける
    • 目を休める、乾燥対策を行う
    • 風邪や感染症を予防する

7. まとめ

ポイント

内容

目の腫れは多様な原因がある 

感染・炎症・アレルギー・外傷など

早期受診が大切

特に痛み・発熱・視力低下があれば緊急受診を 

適切な治療で改善可能

抗菌薬・抗炎症薬・手術など症状に応じて