眼瞼下垂(まぶたが下がる症状)とは?

2025.08.24

1. 眼瞼下垂とは?

眼瞼下垂は、まぶた(特に上まぶた)が正常よりも下がってしまい、目が開けにくくなる状態を指します。
片目だけ、あるいは両目に起こることがあります。

2. 眼瞼下垂の種類

種類

説明

主な原因

先天性眼瞼下垂

生まれつきまぶたを持ち上げる筋肉(挙筋)が弱い 

発育異常

後天性眼瞼下垂

加齢や外傷、神経・筋肉の病気によって起こる

加齢、神経障害、手術後など

神経因性眼瞼下垂 

神経の障害によるもの

動眼神経麻痺、ホルネル症候群など 

機械的眼瞼下垂

まぶたの重みや腫瘍などによる物理的な原因

まぶたの腫瘍、眼瞼炎

3. 主な症状

    • まぶたが下がり、視野が狭くなる
    • 目を開けるのに額の筋肉を使って無意識に額にしわを寄せる
    • まぶたの重さを感じる
    • 片目の場合、左右の目の大きさが違って見える
    • 頭を後ろにそらして見ようとすることがある

4. 診断方法

    • 視診・触診
    • まぶたの動きの検査
    • 視野検査
    • 眼瞼挙筋の機能評価
    • 必要に応じて神経学的検査や画像検査

5. 治療法

方法

説明

手術療法

まぶたを持ち上げる筋肉の修復や補助を行う手術が基本。症状や原因に合わせて適切な方法を選択。 

保存的治療

軽度の場合、点眼薬や眼鏡に特殊なテープをつける方法などもある。

原因疾患の治療 

神経や筋肉の病気が原因の場合はそちらの治療も必要。

6. 日常生活での注意点

    • 視野が狭くなることで、転倒や交通事故のリスクが増えるため注意
    • まぶたの重みで頭痛や肩こりを感じることもある
    • 早めの眼科受診で適切な診断・治療を受けましょう

7. まとめ

ポイント

内容

眼瞼下垂はまぶたが下がる状態 

視野障害や見た目の影響がある

原因はさまざま

先天性から加齢、神経障害まで多岐にわたる 

手術が基本的な治療

生活の質向上のために適切な治療が重要

早めの診察がおすすめ

視力や日常生活への影響を軽減できる