飛蚊症(ひぶんしょう)とは?

2025.08.24

1. 飛蚊症って何?

飛蚊症とは、目の中に小さなゴミや虫のような影が浮かんで見える症状のことです。

実際には目の中の硝子体(しょうしたい)というゼリー状の部分の変化によって起こります。

2. 飛蚊症の原因

原因

説明

硝子体の加齢変化

硝子体のゼリーが液化し、繊維が集まって影が見える(加齢に伴う自然現象) 

硝子体剥離(しょうしたいはくり) 

硝子体が網膜から剥がれることで強い飛蚊症が起こることも

網膜裂孔・網膜剥離の前兆

網膜に穴が開いたり剥がれかけている場合、飛蚊症が増え視野欠損も起こる

眼内出血・炎症

出血や炎症によっても飛蚊症が出ることがある

外傷・手術後

目のけがや手術の後に起こることもある

3. 飛蚊症の症状

    • 黒い点や糸くず、虫のようなものが見える
    • 動くと一緒に動くことが多い
    • 明るい場所で気になりやすい
    • 突然増えたり、光がチカチカする場合は注意

4. 受診が必要なサイン

    • 飛蚊症が突然大量に増えた
    • 光がチカチカ見える光視症
    • 視野の一部が欠けてきた
    • 目の痛みや視力低下がある

➡️ これらは網膜剥離などの重大な病気の可能性があります。
早急に眼科を受診してください。

5. 診察・検査

    • 視力検査
    • 眼底検査(瞳孔を広げて網膜の状態を詳しく調べる)
    • 必要に応じてOCT(光干渉断層計)検査や超音波検査

6. 治療法

    • 多くの場合は経過観察で問題なし(加齢性の硝子体変性)
    • 網膜裂孔・剥離があればレーザー治療や手術が必要
    • 炎症や出血があればそれぞれの治療を行う

7. 日常生活での注意点

    • 飛蚊症が気になる場合でも、無理に目をこすらない
    • 定期的に眼科でチェックを受ける
    • 明らかに症状が変わった場合はすぐに受診を

8. まとめ

ポイント

内容

飛蚊症は目の中の影が見える症状 

多くは加齢による自然現象

急に増えたり光が見えたら注意

網膜疾患の可能性あり緊急受診を 

定期検査で安全に経過観察

異常があれば適切な治療が可能