「高い目薬」と「安い目薬」の違いは、主に以下の点にあります。単純に「高い=良い」「安い=効果がない」というわけではなく、目的や成分、使い方によって適した目薬が異なります。
主な違いまとめ
項目 |
高い目薬 |
安い目薬 |
価格帯 |
数百円~数千円(保険適用外もあり) |
数百円(市販品) |
成分 |
高度な有効成分・新薬・複数成分を配合 |
シンプルな成分・古くからある成分 |
用途 |
一時的な症状緩和(疲れ目、充血など) |
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入手方法 |
医師の処方が必要なものも多い |
ドラッグストアなどで買える |
防腐剤の有無 |
防腐剤フリーが多い(特に人工涙液系) |
多くは防腐剤入り |
容器・製法 |
1回使い切り、遮光ボトル、特殊ノズルなど |
一般的なボトル |
効果の持続や目的 |
根本治療や症状改善を目的 |
一時的な快適さを重視 |
具体的な違いの例
1. ドライアイ用の目薬
- 高い目薬(例:ジクアス、ヒアレイン、リバスチグミンなど)
→ 涙の分泌促進や粘膜保護に作用。処方薬で保険適用もあり。 - 安い目薬(例:人工涙液、一般的な潤いタイプ)
→ 涙の代わりになるが、治療効果はなく潤すだけ。
2. アレルギー用目薬
3. 充血取り目薬
- 安い市販品でよくあるタイプ(血管収縮剤入り)
→ 一時的に白目がキレイになるが、使いすぎると逆効果(リバウンド充血)。 - 高いものは血管収縮剤を使わず、炎症を抑えるタイプもある
→ 根本的な改善を狙う。
眼科医の立場からの注意点
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- 「安い市販目薬を長期使用」はおすすめできません。特に充血取り目薬など。
- 一時的な症状には市販薬でもOKですが、 慢性化する症状や不快感が続く場合は必ず眼科へ。
- 高い目薬=安心ではなく、 自分の目の状態に合った目薬を使うことが最も大切です。
- 「安い市販目薬を長期使用」はおすすめできません。特に充血取り目薬など。
まとめ
ポイント |
内容 |
高い目薬 |
医療用成分、治療目的、防腐剤フリーなどが多く、品質も高い傾向。 |
安い目薬 |
一時的な使用には便利だが、長期使用や慢性的症状には不向きなことも。 |
選び方 |
値段より「成分」と「目的」を見て選ぶべき。困ったら眼科で相談を。 |