市販目薬の選び方

2025.08.24

市販の目薬を選ぶときには、「目の症状に合った成分が入っているか」を最も重視しましょう。見た目やCMの印象だけで選ぶと、かえって悪化する場合もあります。

市販目薬の選び方・基本の流れ

    • 自分の症状をはっきりさせる
    • 目的に合った成分をチェックする
    • 避けたほうがよい成分(例:血管収縮剤)を知る
    • 使いやすさ(防腐剤なし・使い切り容器など)も考慮
    • 症状が続くなら眼科へ

症状別・おすすめの目薬タイプ

症状

おすすめの目薬タイプ

成分の例

注意点

👁️ 乾き・ドライアイ

人工涙液、ヒアルロン酸入り

ヒアルロン酸Na、ポビドンなど

防腐剤なしが望ましい(長期使用向け)

👀 疲れ目・眼精疲労

ビタミン系、栄養補給型

ビタミンB6、ネオスチグミンなど

一時的には効果あり、根本原因には眼鏡・休息も重要 

👁️‍🗨️ アレルギー(かゆみ) 

抗ヒスタミン・抗アレルギー系

クロルフェニラミン、ケトチフェンなど 

眠気が出る成分に注意

🔴 充血

抗炎症成分入り or 血管収縮剤なし

グリチルリチン酸など

「ナファゾリン」など血管収縮剤は使いすぎ注意

🧪 花粉症

抗アレルギー成分入り、点鼻薬と併用可 

アゼラスチン、エメダスチンなど

本格的なら処方薬の方が効果的

😵 ゴロゴロ・異物感

角膜保護成分入り or 人工涙液

ヒプロメロース、コンドロイチンなど

傷がある場合は医師の診察を

避けた方がいいケースもある成分

成分

解説

注意点

血管収縮剤(ナファゾリン等)

白目の充血を一時的に取る

長期使用で「リバウンド充血」になる

防腐剤(塩化ベンザルコニウム等)

保存性を高める

ドライアイの方や長期使用では避けたい

メントール・カフェイン系

すっきりした使用感がある

子どもや敏感な人には刺激が強いことも

容器・使用感もチェックポイント

  •  防腐剤なし・1回使い切りタイプ → ドライアイや長期使用におすすめ
  • 遮光ボトル → 紫外線に弱い成分を守る
  • ソフトコンタクト対応かどうか → ソフト用OKマークを確認
  • 点眼しやすいボトル → 高齢者や手が不自由な方は特に重要

選ぶときのQ&A

Q. 「疲れ目用」って書いてあるのは効きますか?

→ 一時的には有効ですが、根本的な視力の問題(眼鏡の度数ミスなど)は眼科でチェックを。

Q. 市販のドライアイ目薬でも大丈夫?

→ 軽度ならOK。ただし、医療用のヒアルロン酸目薬の方が効果が高いので、症状が続くなら眼科へ。

Q. 子どもにも使える?

小児用・防腐剤なし・低刺激のものを。わからなければ医師や薬剤師に相談を。

まとめ:目薬を選ぶポイント早見表

チェック項目

✅ チェック内容

症状に合っているか

「乾き」「かゆみ」「疲れ」など

成分を確認したか

有効成分・刺激の有無

血管収縮剤は入っていないか 

長期使用に不向きな場合あり

防腐剤の有無

ドライアイ・長期使用なら無添加がおすすめ 

使いやすさ

容器の形状・使い切りタイプなど

補足

目薬を選ぶときに迷ったら、薬剤師に症状を説明して聞くのもよい方法です。また、2週間以上症状が続く・改善しない場合は必ず眼科へ。