市販の目薬を選ぶときには、「目の症状に合った成分が入っているか」を最も重視しましょう。見た目やCMの印象だけで選ぶと、かえって悪化する場合もあります。
目次
市販目薬の選び方・基本の流れ
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- 自分の症状をはっきりさせる
- 目的に合った成分をチェックする
- 避けたほうがよい成分(例:血管収縮剤)を知る
- 使いやすさ(防腐剤なし・使い切り容器など)も考慮
- 症状が続くなら眼科へ
症状別・おすすめの目薬タイプ
症状 |
おすすめの目薬タイプ |
成分の例 |
注意点 |
👁️ 乾き・ドライアイ |
人工涙液、ヒアルロン酸入り |
ヒアルロン酸Na、ポビドンなど |
防腐剤なしが望ましい(長期使用向け) |
👀 疲れ目・眼精疲労 |
ビタミン系、栄養補給型 |
ビタミンB6、ネオスチグミンなど |
一時的には効果あり、根本原因には眼鏡・休息も重要 |
👁️🗨️ アレルギー(かゆみ) |
抗ヒスタミン・抗アレルギー系 |
クロルフェニラミン、ケトチフェンなど |
眠気が出る成分に注意 |
🔴 充血 |
抗炎症成分入り or 血管収縮剤なし |
グリチルリチン酸など |
「ナファゾリン」など血管収縮剤は使いすぎ注意 |
🧪 花粉症 |
抗アレルギー成分入り、点鼻薬と併用可 |
アゼラスチン、エメダスチンなど |
本格的なら処方薬の方が効果的 |
😵 ゴロゴロ・異物感 |
角膜保護成分入り or 人工涙液 |
ヒプロメロース、コンドロイチンなど |
傷がある場合は医師の診察を |
避けた方がいいケースもある成分
成分 |
解説 |
注意点 |
血管収縮剤(ナファゾリン等) |
白目の充血を一時的に取る |
長期使用で「リバウンド充血」になる |
防腐剤(塩化ベンザルコニウム等) |
保存性を高める |
ドライアイの方や長期使用では避けたい |
メントール・カフェイン系 |
すっきりした使用感がある |
子どもや敏感な人には刺激が強いことも |
容器・使用感もチェックポイント
- 防腐剤なし・1回使い切りタイプ → ドライアイや長期使用におすすめ
- 遮光ボトル → 紫外線に弱い成分を守る
- ソフトコンタクト対応かどうか → ソフト用OKマークを確認
- 点眼しやすいボトル → 高齢者や手が不自由な方は特に重要
選ぶときのQ&A
Q. 「疲れ目用」って書いてあるのは効きますか?
→ 一時的には有効ですが、根本的な視力の問題(眼鏡の度数ミスなど)は眼科でチェックを。
Q. 市販のドライアイ目薬でも大丈夫?
→ 軽度ならOK。ただし、医療用のヒアルロン酸目薬の方が効果が高いので、症状が続くなら眼科へ。
Q. 子どもにも使える?
→ 小児用・防腐剤なし・低刺激のものを。わからなければ医師や薬剤師に相談を。
まとめ:目薬を選ぶポイント早見表
チェック項目 |
✅ チェック内容 |
症状に合っているか |
「乾き」「かゆみ」「疲れ」など |
成分を確認したか |
有効成分・刺激の有無 |
血管収縮剤は入っていないか |
長期使用に不向きな場合あり |
防腐剤の有無 |
ドライアイ・長期使用なら無添加がおすすめ |
使いやすさ |
容器の形状・使い切りタイプなど |
補足
目薬を選ぶときに迷ったら、薬剤師に症状を説明して聞くのもよい方法です。また、2週間以上症状が続く・改善しない場合は必ず眼科へ。