「緑内障とミダゾラム(Midazolam)による失明のリスク」について解説します。
ミダゾラムの使用の可否に関して、日常的に内科の先生から問い合わせを受けますが、緑内障の型が、開放隅角なら問題なし、閉塞隅角ならリスクありの回答になります。
目次
1. ミダゾラムとは?
ミダゾラムはベンゾジアゼピン系の鎮静・催眠薬で、麻酔前投与や手術中の鎮静に使われます。
作用は中枢神経抑制で、不安の軽減や筋緊張緩和に有効です。
2. ミダゾラムと眼圧の関係
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- ミダゾラム自体は、眼圧を直接大きく上げる作用は少ないとされています。
- 一部報告では、ミダゾラムは眼圧を軽度に下げる効果もあるとされることがあります。
- したがって、緑内障患者における眼圧上昇リスクは低いと考えられています。
3. ただし注意点
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緑内障の種類によっては注意が必要
- 閉塞隅角緑内障では、薬剤の副作用として散瞳(瞳孔が開く)が起きると、隅角が閉塞しやすくなるため注意。
- ミダゾラム自体は散瞳作用はほぼありませんが、併用薬や全身状態により眼圧上昇が起こる場合もあります。
4. 失明のリスクとの関連
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- ミダゾラム単独での使用で直接失明する報告はありません。
- ただし、緑内障患者が麻酔下で体位変換や他の薬剤の影響で急性眼圧上昇(特に閉塞隅角緑内障の発作)を起こすリスクはあります。
- 急性閉塞隅角緑内障の発作が放置されると視神経障害で失明につながるため、手術・麻酔時には総合的に管理が必要です。
5. 総合的な注意点
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項目 |
ポイント |
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ミダゾラムの眼圧影響 |
基本的に眼圧を上げにくい、安全性高い |
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緑内障患者のリスク |
他の因子(体位、併用薬)による急激な眼圧上昇に注意 |
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麻酔管理 |
眼科医との連携、術前評価が重要 |
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緊急対応 |
急な目の痛み・視力低下があれば速やかに受診 |
6. まとめ
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項目 |
内容 |
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ミダゾラム |
眼圧上昇を促さず、緑内障患者でも比較的安全 |
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失明リスク |
ミダゾラム単独ではほぼなし。急性眼圧発作の管理が重要 |
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麻酔時注意 |
他薬剤や体位変化との総合的な管理が必要 |
緑内障の種類や特徴については、解説ページ緑内障をご覧ください。
開放隅角と閉塞隅角の違いをわかりやすく説明した下記動画「【知らなきゃ危険】あなたの緑内障のタイプは?」も参考になります。



























