眼科受診を検討すべきサインは、大きく分けて「見え方の変化」「痛み・不快感」「見た目の異常」の3つに分類できます。
見え方の変化(最も重要なサイン)
少しでも「おかしい」と感じたら、早めの受診をおすすめします。
- 目がかすむ・ぼやける: 眼鏡やコンタクトが合っていないだけでなく、白内障や緑内障、眼精疲労の可能性があります。
- 歪んで見える: まっすぐな線が波打って見えたり、中心が歪んで見える場合は、網膜(黄斑)の病気の可能性があります。
- 視野が欠ける: 視野の一部が見えない、カーテンがかかったように暗く感じる場合は、緑内障や網膜剥離の恐れがあり、緊急性が高いです。
- 光がまぶしい: 以前より光をまぶしく感じる場合、白内障や角膜の傷が疑われます。
- 飛蚊症(ひぶんしょう)の変化: 黒い点や糸くずのようなものが飛んで見える症状が、急に増えた場合は網膜剥離の前兆の可能性があります。
- 光が走る(光視症): 暗い場所でピカッと光が見える場合も、網膜の異常のサインであることがあります。
痛み・不快感
- 目の奥が痛い: 頭痛を伴う場合、緑内障発作や眼精疲労、副鼻腔炎などの可能性があります。
- ゴロゴロする(異物感): ゴミが入っている、またはドライアイ、結膜炎、角膜の傷などが考えられます。
- 目がかゆい: アレルギー性結膜炎(花粉症など)の代表的な症状です。
- 疲れが取れない: 寝ても目の疲れが取れない場合、単なる疲れ目ではなく「眼精疲労」として治療が必要な場合があります。
見た目の異常
- 充血が治らない: 結膜炎やぶどう膜炎などの炎症が起きている可能性があります。
- 目やにが出る: 色(黄色や緑)や量が多い場合、細菌やウイルスによる感染症が疑われます。
- 白目がぶよぶよしている: 結膜浮腫(アレルギーなどで白目がむくむ)の可能性があります。
⚠️ 緊急性が高い症状(すぐに眼科へ)
以下の症状がある場合は、様子を見ずにできるだけ早く(場合によっては救急で)眼科を受診してください。
- 突然、目が見えなくなった(片目だけでも)
- 急激な目の激痛(吐き気や頭痛を伴うこともあります)
- 薬剤や化学薬品が目に入った
- 目に強い衝撃を受けた
受診の目安
- 40歳を過ぎたら: 自覚症状がなくても緑内障などのリスクが上がるため、年に1回の定期検診が推奨されています。
- 糖尿病・高血圧の方: 合併症として目の病気(網膜症など)が出やすいため、内科医の指示に従って定期的に受診してください。
見え方の変化が気になる方は、白内障の初期症状は?もあわせてご確認ください。



























