視力が低下する原因は、大きく分けて「屈折異常・加齢」「生活習慣・環境」「目の病気」の3つに分類されます。
単なる「疲れ」だと思って放置していると、治療が必要な病気が隠れていることもあるため、まずは原因を整理することが大切です。
1. 屈折異常と加齢(眼鏡やコンタクトで矯正できることが多い)
もっとも一般的な原因です。目のピントを合わせる機能に変化が起きている状態です。
- 近視・遠視・乱視:角膜や水晶体のカーブ、眼球の長さ(眼軸長)の変化により、ピントが網膜上で合わなくなります。
- 老視(老眼):加齢により水晶体が硬くなり、ピントを調節する力が衰えます。40代頃から近くが見えづらくなります。
2. 生活習慣・環境(一時的な視力低下の原因)
目を酷使することで、ピント調節機能が一時的に麻痺したり、角膜が乾燥して見えにくくなったりします。
- VDT症候群(デジタル時差ボケ):スマホやPCを長時間見続けることで、目の筋肉が緊張状態で固まり、遠くや近くにピントが合いにくくなります(スマホ老眼とも呼ばれます)。
- ドライアイ:涙の量が減ったり質が変わったりして、目の表面(角膜)が乾燥し、傷ついたりかすんで見えたりします。
- コンタクトレンズの不適切な使用:長時間装用や汚れにより、角膜が酸素不足になったり傷ついたりします。
3. 目の病気(治療が必要)
眼鏡などで矯正しても視力が出ない場合、以下のような病気が隠れている可能性があります。
- 白内障(はくないしょう):水晶体が白く濁り、視界がかすんだり、光をまぶしく感じたりします。加齢が主な原因ですが、誰にでも起こりうるものです。
- 緑内障(りょくないしょう):視神経が障害され、視野が欠けていきます。初期は自覚症状がほとんどなく、気づかないうちに進行することがあります。
- 加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい):網膜の中心部(黄斑)に異常が起き、視界の中心が歪んだり暗くなったりします。
- 糖尿病網膜症:糖尿病の合併症で、網膜の血管が詰まったり出血したりします。
⚠️ 特に注意が必要なケース
もし「急激に視力が落ちた」「視野の一部が欠けた」「激しい目の痛みや頭痛がある」場合は、網膜剥離や急性緑内障発作、眼底出血などの緊急性が高い病気の可能性があります。すぐに眼科を受診してください。
まずは眼科で「視力が落ちた原因が、病気によるものか、度数の変化によるものか」をはっきりさせることが重要です。



























