重いものを持つと、一時的に眼圧が上がることがあります。
特に、力を入れる瞬間に「グッ」と息を止めてしまう動作が主な原因です。このメカニズムと、注意すべき点についてまとめました。
なぜ眼圧が上がるのか?
主な原因は「バルサルバ効果(怒責)」と呼ばれる現象です。
重いものを持ち上げようとして息をこらえると、胸の中の圧力(胸腔内圧)が急上昇します。これに伴い静脈の圧力も上がり、目の血流が滞ることで、結果として眼圧が一時的に上昇します。
どのくらい上がるのか?
- 一時的な上昇:健康な人であれば、荷物を置いて呼吸を整えればすぐに元の眼圧に戻ります。
- 上昇幅:人によりますが、息を止めて激しく力むと、通常時より数mmHg〜10mmHg以上跳ね上がることもあります。
注意が必要なケース
健康な目であればそれほど神経質になる必要はありませんが、以下の場合は注意が必要です。
緑内障の方
眼圧の変動が視神経にダメージを与えるリスクがあるため、極端に重いウェイトトレーニングや、息を止めるような力仕事は避けるよう医師から指導されることが多いです。
眼の手術直後の方
白内障手術などの術後は、傷口が開いたり眼圧が変動するのを防ぐため、重いものを持つことを一定期間禁止されます。
眼圧を上げないコツ
どうしても重いものを持つ必要がある場合や、筋力トレーニングをする際は、以下の工夫が有効です。
- 息を止めない:力を入れる瞬間に、意識して「息を吐く」ようにします。呼吸を止めなければ、胸腔内圧の急激な上昇を抑えられます。
- 重量を落とす:限界ギリギリの重さではなく、呼吸を続けられる範囲の重さに調整します。
白内障手術後は、眼圧の変動を避けるため「重いものを持たない」などの生活上の注意が特に重要です。
術後の過ごし方や注意点については、【専門医が解説】白内障手術後の過ごし方と注意点まとめで詳しく解説しています。



























