毛様体筋(もうようたいきん)とは?

2026.02.04

毛様体筋(もうようたいきん)は、目の中にある「ピント調節のための筋肉」です。カメラでいうと“オートフォーカスのモーター”みたいな役割。

どこにある?

黒目(角膜)のすぐ奥、虹彩(こうさい=茶目)の根元の周りにリング状にあります。

 

何をしている?〜調節のしくみ〜

毛様体筋の一番大事な役割は、「調節(ピント合わせ)」です。

① 近くを見るとき(ピントを近くに合わせる)

毛様体筋が ギュッと縮む

水晶体を引っぱっている糸(チン小帯)が ゆるむ

水晶体が ぷっくり厚くなる

近くにピントが合う

② 遠くを見るとき(ピントを遠くに合わせる)

毛様体筋が ゆるむ

チン小帯が ピンと張る

水晶体が 薄くなる

遠くにピントが合う

毛様体筋が関係する代表的な症状・病気

老眼(老視):調節力の低下

年齢とともに主に水晶体が硬くなることで、毛様体筋が頑張っても水晶体が十分に厚くならず、近くが見えにくくなります(これが老眼)。

※主役は水晶体の硬さですが、結果として毛様体筋の働きでカバーできなくなります。

目の疲れ(眼精疲労)

近く作業が続くと、毛様体筋を使いっぱなしになって疲れやすいです。

  • 目の奥が重い
  • かすむ

頭痛・肩こり などにつながることがあります。

調節けいれん(毛様体筋のこり)

近くを長時間見たあと、遠くがぼやける/戻りにくいことがあります。

毛様体筋が緊張し続ける状態が関係します(※感じ方には個人差)。

一時的に近視っぽくなる(仮性近視)ことがあります。

その他:毛様体の炎症(ぶどう膜炎など)

ぶどう膜炎(前部)など:
毛様体の炎症で痛み・まぶしさが出ることがあり、散瞳薬(調節麻痺薬)で毛様体筋を休ませて痛みを軽くする目的があります。

関連する薬(超ざっくり)

薬名 働き 目的
ピロカルピンなど 毛様体筋を縮ませる方向(近く寄り) 近見・緑内障など 
シクロペントラートアトロピンなど 毛様体筋を動けなくして休ませる(調節麻痺)方向 散瞳・検査・治療

 

自分でできるケア(安全な範囲)

    • 20-20-20:20分近くを見たら、20秒、20フィート(約6m)先を見る
    • 画面との距離を確保(スマホを近づけすぎない)
    • 明るさを確保、姿勢を整える
    • ドライアイ対策(瞬き・環境調整)

毛様体筋の使いすぎによる症状や、眼精疲労については「眼精疲労」で詳しく解説しています。

眼精疲労が起こる仕組みや、目を休ませるポイントは、下記動画【病院にいくべき?】つらい眼精疲労を軽減する方法を眼科で聞いてみた!も参考になります。