「近視性デフォーカス」とは?ー子どもの視力を守る!最新の近視進行ストップ術ー

2026.02.25

「子どもの視力がどんどん落ちていく…」「メガネをかけても、またすぐに度が合わなくなってしまう」 そんなお悩みはありませんか?

子どもの近視は、成長とともにどんどん進みやすい特徴があります。

当院では、ただ「見えやすくする」だけでなく、「近視がこれ以上進まないようにブレーキをかける」最新の治療を取り入れています。

その秘密が「近視性デフォーカス」という仕組みです。

なぜ、近視はどんどん進んでしまうの?

子どもの近視が進む一番の原因は、眼球が前後に伸びてしまう(眼軸が伸びる)ことです。

一度伸びてしまった眼球は、身長と同じで元に戻ることはありません。

実は、普通のメガネやコンタクトレンズで「中心」のピントをしっかり合わせると、目の「周辺(横のほう)」では、ピントが網膜(フィルム)よりも後ろにズレてしまいます。

すると、目はそのズレを直そうとして、さらに奥へ奥へと伸びてしまい、結果的に近視が進んでしまうのです。

近視性デフォーカスとは?

それに対し、「近視性デフォーカス(Myopic Defocus)」とは、網膜よりも手前にピントを結ばせる状態のことをいいます。

中心はしっかり見える状態を保ちながら、周辺部のピントだけを意図的に手前に置くことで、「これ以上、眼球を伸ばさなくてよい」という信号を目や脳に送ることができます。

これが、近視進行を抑える“ブレーキ”として働くと考えられています。

なぜこれが重要なのか?

従来、網膜より後ろにピントがずれる「遠視性デフォーカス」の状態になると、眼球はピントを合わせようとして後ろに伸びてしまい(眼軸長の延長)、結果として近視が進行すると考えられてきました。

それに対し、網膜の手前にピントを結ばせる「近視性デフォーカス」をあえて作ることで、「これ以上、眼球が後ろに伸びなくていい」という信号を脳や目に送り、近視の進行にブレーキをかけることができることが分かってきました。

どうやって治療するの?

当院では、この「近視性デフォーカス」の仕組みを利用したお子様向けの近視抑制治療のほか、いくつかの方法で対応しています。

オルソケラトロジー

就寝中に特殊なコンタクトレンズで角膜の形を矯正する方法です。中央部は視力を出しますが、周辺部で意図的に「近視性デフォーカス」を作ることで、子供の近視進行抑制に効果を発揮します。

多焦点ソフトコンタクトレンズ

遠近両用のような構造を用いて、網膜周辺部にピントを前方にずらす領域を設けるタイプです。

近視抑制メガネレンズ(DIMS / HALT技術など)

レンズの周辺部に数千個の微小な凸レンズを配置し、視界の周辺部につねに近視性デフォーカスを発生させる特殊なメガネです。

低濃度アトロピン点眼(マイオピンなど)

薬理的なアプローチですが、これらと光学的なデフォーカス制御を組み合わせることで、より高い抑制効果を狙う研究も進んでいます。

「うちの子にはどの方法が合っているの?」など、ご興味・ご不安がありましたら、どうぞお気軽に医師やスタッフまでご相談ください。

当院で行っている近視進行抑制治療の詳しい内容については、近視を食い止める治療をご覧ください。

最近のトレンド

特に学童期の近視抑制において、この「光学的な制御」はエビデンスが積み重なってきており、自由診療の枠組みではありますが、日本の眼科クリニックでも導入が進んでいます。

実際に当院で行っているオルソとマイオピン併用治療については、下記動画「お子さんの近視の進行をストップ!オルソとマイオピンの二刀流で驚きの結果が!?」で詳しく解説しています。