緑内障や高眼圧症で眼圧を下げるために、線維柱帯(房水の排出口)へレーザーを当てて流れを改善する治療です。
主に開放隅角系で使われます。
目次
レーザー線維柱帯形成術の種類
現在の主流はSLT(選択的レーザー線維柱帯形成術)で、以前からあるALT(アルゴンレーザー線維柱帯形成術)もあります。
SLT(選択的レーザー線維柱帯形成術)
SLTは色素のある組織を選択的に作用させ、周囲への熱ダメージが少ないため、再施行しやすいのが特徴です。
ALT(アルゴンレーザー線維柱帯形成術)
ALTとSLTは眼圧下降効果はおおむね同程度とされています。
適応
適応は、主に原発開放隅角緑内障、続発開放隅角緑内障、高眼圧症です。
偽落屑や色素散布などの開放隅角系にも使われます。
一方で、癒着を伴う閉塞隅角、炎症性・新生血管緑内障などは不向きです。
緑内障の原因や進行については 緑内障とは? で詳しく解説しています。
施行方法
施行方法は、点眼麻酔後に隅角鏡(コンタクトレンズ)をのせてレーザー照射し、通常外来で5〜10分程度です。
照射直後は少しかすみますが、多くは軽度です。
効果発現は1〜3か月かかることがあります。
効果
効果は、初回治療として使った場合、眼圧を約30%前後下げることが多く、効果は2〜3年、あるいは1〜5年程度続くことがあります。
ただし、効き方には個人差があり、レーザーだけで足りる人もいれば、点眼や手術の併用が必要な人もいます。
副作用・注意点
副作用・注意点としては、軽い前房炎症、一時的な眼圧上昇、一過性の見えにくさなどがあります。
GRFの患者向け説明では、一時的な眼圧上昇は約5%とされています。
最近の治療方針
近年は、英国NICE系の案内では、新規の開放隅角緑内障や高眼圧症でSLTを初期治療として積極的に用いる流れも示されています。
実際の日本での第一選択は、病期・年齢・通院状況・点眼アドヒアランスなどで決まります。
緑内障に対するSLTレーザー治療の仕組みや、目薬治療との違い、費用などについては、下記動画【目薬を1種類以上減らせる】新しい治療”緑内障のレーザー治療” 効果や値段、どんな人に向いているか聞いてみた!でも詳しく解説しています。



























