眼瞼腫瘍とは、まぶたにできる「できもの」や「しこり」の総称です。
良性のものも多い一方で、悪性(がん)が紛れていることもあるため、見た目だけで完全に区別するのは難しいとされています。
大規模な報告でも、切除された眼瞼病変の多くは良性ですが、前がん病変や悪性病変も一定数含まれています。
代表的な悪性腫瘍
眼瞼にできる悪性腫瘍として代表的なのは次のものです。
この中でも基底細胞癌は欧米で最も多く、下まぶたにできやすく、まつ毛が抜ける(madarosis)ことが特徴の一つとされています。
悪性を疑うサイン
次のような変化がある場合は注意が必要です。
- だんだん大きくなる
- 出血、かさぶた、潰瘍がある
- 色が変わる、色が不均一になる
- まつ毛が抜けてくる
- まぶたの形が崩れる
- 周囲の組織に硬くくっつく
- 近くのリンパ節が腫れる
特に、治らない「ものもらい」や霰粒腫のように見える病変には注意が必要です。
ものもらい(麦粒腫)や霰粒腫の症状・治療については、「ものもらい(麦粒腫・霰粒腫)」の記事で詳しく解説しています。まぶたの腫れやしこりが気になる場合は、症状の違いもあわせて確認してみてください。
MSD Manualでも、慢性霰粒腫や慢性眼瞼炎に見える病変で初期治療に反応しない場合は、生検を検討するとされています。
脂腺癌は見逃されやすい
脂腺癌は見逃されやすい腫瘍のひとつです。
黄色っぽい痛みの少ないしこりとしてまぶたの縁に現れ、霰粒腫や麦粒腫に似て見えることがあります。
そのため、しつこく再発する「霰粒腫のような病変」では特に注意が必要です。
診断と治療
診断では、病変を拡大してよく観察し、必要に応じて生検(組織を採取して病理検査)を行います。
悪性が疑われる場合、治療は外科的切除が基本となります。
基底細胞癌では、通常切除やMohs手術などが行われることがあります。
まとめ
まぶたのしこりは良性のことも多いですが、「小さいから安心」とは限りません。
- 治らない
- だんだん大きくなる
- まつ毛が抜ける
このような変化がある場合は、早めに眼科で詳しく調べることが大切です。



























