深視力検査で落ちる原因

2026.03.12

深視力検査で落ちる理由は、両目で見た情報をうまく重ねて奥行きを判断できないことです。

免許の深視力検査は、2.5m先の3本の棒を見て、中央の棒が並んだ瞬間を3回判定し、平均誤差2cm以内が基準なので、左右の目の見え方や両眼視機能の乱れがあると不利になりやすい検査です。

主な原因は以下の4つです。

視力が十分に出ていない

主な原因は、まず片目または両目の視力が十分に出ていないことです。

立体視は視力低下の影響を受け、片眼の視力を下げると立体視が低下していくことが報告されています。

つまり、度の合っていない眼鏡・コンタクト、矯正不足、白内障緑内障網膜剥離など眼疾患があり、片眼の見えにくさがあると、深視力検査で誤差が大きくなりやすいと考えられます。

左右差が大きい(不同視など)

次に多いのが、左右差が大きいことです。

とくに不同視不同視弱視では、片目の像がうまく使えず、両眼視の質が落ちやすくなります。

日本視能訓練士協会の報告でも、弱視では健眼からの抑制が関与し、両眼視時の視力が低下すること、両眼視時視力が比較的良い症例ほど良好な立体視を得やすいことが示されています。

斜視や両眼視機能の問題

さらに、斜視や斜位、抑制などの両眼視機能の問題も大きな原因です。

斜視関連の報告では、早期発症の斜視、上下偏位、網膜対応異常、弱視の合併がある症例で立体視が得られにくいことが示されています。

深視力は立体視そのものではありませんが、どちらも両眼視機能に強く依存するため、これらの異常があると深視力検査も通りにくくなりやすいです。

これは上記研究結果に基づく臨床的な推論です。

検査に慣れていない

また、検査に不慣れで、棒を止めるタイミングが合わないことでも不合格になることがあります。

三桿法は、中央の動く棒が「並んだ」と感じた瞬間を自分で判断して止める検査なので、見えていても早止め・遅止めが続くと平均誤差が大きくなります。

これは検査方法そのものから言える点です。

当院では深視力検査が可能です

電動式深視力計(興和製 AS-7JS7)

当院では、電動式深視力計(興和製 AS-7JS7)を導入しています。

運転免許の深視力検査で使用される三桿法と同じ原理で、奥行きの感覚や距離感を測定する検査機器です。

深視力検査に不安がある方や、免許更新前に確認したい方はご相談ください。

より詳しく知りたい方は、深視力(しんしりょく)=ものの「奥行き」や「距離感」を正確に判断する能力の記事も参考になります。