白内障による失明率（失明原因に占める割合）は、世界全体で見ると非常に高い一方で、日本国内では非常に低いという大きな違いがあります。
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日本と世界の比較（失明原因に占める割合）
世界全体：約50%（第1位）
世界保健機関（WHO）などの報告によると、世界の失明原因の約半数（51%など）が白内障によるものです。
発展途上国など医療へのアクセスが難しい地域では、手術が受けられずに失明に至るケースが多いためです。
日本国内：約3%程度（第6位以下）
日本では白内障による失明は全体の約3.2%程度と非常に低くなっています。
日本の失明原因の上位は「緑内障」「糖尿病網膜症」「網膜色素変性」などで、白内障は上位に入りません。
これは、日本国内では安全な手術が普及しており、適切な治療を受ければ視力を回復できるためです。
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なぜ違いがあるのか？
白内障による失明の最大の特徴は、「手術をすれば治る（視力が戻る）」という点です。
緑内障などの神経が障害される病気とは異なり、白内障は濁った水晶体を手術で人工レンズに入れ替えることで、ほとんどのケースで視力が回復します。そのため、医療制度が整っている日本では失明に至ることは稀です。
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日本で失明に至るケース
日本で白内障により失明（矯正視力0.1以下など）に至るケースは、主に以下のような場合です。
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放置しすぎた場合: 怖がって手術を拒否し続け、手遅れに近い状態になる（手術が難しくなる）。
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他の病気の併発: 白内障が進行しすぎて「緑内障」や「ぶどう膜炎」などを併発してしまう場合。
結論として 日本では「白内障で失明することはめったにない（適切な時期に手術を受ければ治る）」と言えますが、世界的に見れば依然として失明の主要な原因です。
白内障で失明を防ぐために重要な、手術を検討する適切な時期については「白内障手術はどのタイミングで検討するべきでしょうか？」で詳しく解説しています。
