白内障は直接的には睡眠不足が原因ではありません。
ただし、睡眠不足が間接的に白内障のリスクを高める可能性はあります。
以下で詳しく説明します。
白内障の主な原因
白内障は、目の中の「水晶体(すいしょうたい)」が濁ってくる病気です。
主な原因は以下の通りです。
- 加齢(最も多い)
- 紫外線(UV)の影響
- 糖尿病
- ステロイド薬の長期使用
- 喫煙
- 目のケガや炎症
- 遺伝的要因
睡眠不足と白内障の関係
睡眠不足そのものが白内障を直接起こすわけではありませんが、次のような間接的な悪影響が考えられます。
① 酸化ストレスの増加
睡眠中には、体内の「活性酸素」を除去する働きがあります。
睡眠不足になるとこの修復が追いつかず、活性酸素が増加。
水晶体のたんぱく質が酸化されやすくなり、白内障の進行が早まる可能性があります。
② 眼の回復機能の低下
睡眠中、目の細胞はダメージ修復や代謝を行っています。
睡眠不足が続くと、紫外線やブルーライトによるダメージからの回復が不十分になります。
③ ホルモンバランスの乱れ
睡眠不足によりメラトニン(抗酸化作用をもつホルモン)が減少。
メラトニン不足も酸化ストレスの上昇につながります。
まとめ
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原因 |
白内障との関係 |
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加齢 |
主因(自然現象) |
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紫外線 |
強いリスク因子 |
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糖尿病 |
強いリスク因子 |
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睡眠不足 |
間接的なリスク因子(酸化ストレス増加・修復力低下) |
眼科医のアドバイス
- 睡眠時間は 6〜8時間を目安 に確保する
- 寝る前にスマホやPCの使用を控える(ブルーライト対策)
- ビタミンC・Eなどの抗酸化栄養を意識的に摂取
- サングラスで紫外線を防ぐ
睡眠を整えることに加えて、紫外線対策や食生活の見直しも白内障対策には欠かせません。
日常で取り入れやすい工夫については、白内障を悪化させない方法はありますか?も参考にしてください。






















