白内障になったらしてはいけないことは?

白内障と診断された場合、「進行を早めないために避けるべきこと」と、手術を受けた後の「術後に絶対してはいけないこと」の2つの段階で注意点が異なります。

まだ手術をしていない段階(経過観察中)であれば、日常生活に大きな制限はありませんが、進行スピードを早める原因となる行動は避ける必要があります。

 

  1. 進行を早めないために避けるべきこと(手術前・経過観察中)

これらは水晶体の濁りを加速させる大きな要因です。

紫外線を無防備に浴びること

紫外線は白内障の最大の悪化要因の一つです。外出時はサングラスや帽子の着用を心がけてください。

喫煙

タバコは体内で酸化ストレスを生み出し、水晶体の濁りを進行させます。喫煙者は非喫煙者よりも白内障のリスクが数倍高いと言われています。

血糖値の放置(糖尿病の方)

高血糖状態が続くと、通常よりも若く、かつ早いスピードで白内障が進行します。糖尿病がある場合は血糖コントロールが非常に重要です。

目の打撲・強い摩擦

目を強くこすったり、ぶつけたりする衝撃は「外傷性白内障」の原因や進行のきっかけになります。アトピー性皮膚炎などで目のかゆみがある方は特に注意が必要です。

過度な飲酒

適量を超えたアルコール摂取も進行リスクを高める可能性があります。

  1. (参考)手術を受けた直後に「してはいけないこと」

もし今後手術を受けることになった場合、術後数週間は以下の制限が厳しくなります。

  • 目をこする・押す(傷口が開くため厳禁です)
  • 洗顔・洗髪(術後数日は目に水が入らないよう制限されます)
  • 激しい運動・重いものを持つ(眼圧が上がる行動は避けます)
  • 車の運転(視力が安定するまで不可)

まとめ

現在の段階(手術前)であれば、「紫外線対策」「禁煙」「血糖値管理」の3つが特に避けるべき(気をつけるべき)ポイントです。

逆に、読書やテレビ、適度な運動などは制限する必要はありませんが、目が疲れすぎないよう適度に休憩をとることをおすすめします。

 

 

進行を早めないためには、避けるべき行動を知るだけでなく、日常生活でできる対策を取り入れることも大切です。

紫外線対策や食事、生活習慣の工夫など、白内障の進行を遅らせるための具体的な方法については、白内障を悪化させない方法はありますか?で詳しく解説しています。

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