白内障の進行スピードは「何年で進行するか」を一概に言うことはできませんが、原因やタイプ、生活環境によっておおよその目安があります。
以下に詳しく説明します。
白内障の進行スピードの目安
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白内障のタイプ |
主な原因 |
進行速度の目安 |
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加齢性白内障(最も多いタイプ) |
老化・紫外線など |
数年~10年以上かけてゆっくり進行 |
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血糖値の上昇による代謝異常 |
数か月~数年と比較的早い |
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ステロイド白内障 |
長期間のステロイド使用 |
数年単位で進行、薬の量により変動 |
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目のケガ |
数週間~数か月で急速に進行することも |
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放射線性・先天性など特殊型 |
被曝・遺伝など |
個人差が大きい |
放置した場合の経過イメージ
一般的な加齢性白内障の場合、
- 初期(0〜3年):まぶしさ・かすみ・視力低下(まだ生活に支障は少ない)
- 中期(3〜7年):メガネで矯正しても見えづらい、夜間運転が困難
- 後期(7〜10年以上):水晶体が白く濁り、日常生活に支障・視力0.1未満に
一方、糖尿病性や外傷性では、1〜2年以内に手術が必要なほど進行することもあります。
進行を早める要因
- 紫外線を多く浴びる(屋外作業など)
- 喫煙習慣
- 糖尿病のコントロール不良
- 睡眠不足・慢性ストレス
- ステロイド薬の長期使用
- 栄養バランスの乱れ(抗酸化物質不足)
進行を遅らせるための対策
- サングラスや帽子で紫外線対策
- ビタミンC・E・ルテイン・アスタキサンチンなど抗酸化栄養の摂取
- 禁煙・節酒
- 定期的な眼科検診(年1回以上)
- 糖尿病や高血圧のコントロール
まとめ
一般的な加齢性白内障は5〜10年かけてゆっくり進行します。
ただし、糖尿病性や外傷性では1〜2年以内に急速進行することもあります。
放置しても失明に直結することは少ないですが、視力が戻らなくなる前に手術を検討することが重要です。






















