結論から申し上げますと、加齢黄斑変性があっても白内障手術を受けることは可能です。
ただし、一般的な白内障手術とは異なる注意点や、術後の見え方に関する限界があります。医師と相談する際に重要となるポイントを整理しました。
1. 手術は可能だが、「見え方の限界」がある
白内障手術は、濁ったレンズ(水晶体)を交換する手術です。一方で、加齢黄斑変性はフィルム(網膜)の病気です。
カメラで例えると: レンズ(白内障)を新品に交換しても、フィルム(網膜)が傷んでいれば、写真はきれいに映りません。 そのため、手術をしても「視力が完全に元通りになるわけではない」という点を事前に理解しておく必要があります。
2. 手術におけるリスクと対策
手術によって目の中に光が多く入るようになることや、手術の炎症が影響して、一時的に黄斑変性の症状(むくみなど)が悪化するリスクがゼロではありません。
- 対策: 黄斑変性の状態を落ち着かせるための注射(抗VEGF薬)を手術の前後に行ったり、術後の炎症止めの点眼を慎重に行ったりします。
3. 眼内レンズ選びの注意点
白内障手術で目に入れる「眼内レンズ」の選び方が非常に重要です。
多焦点レンズ(遠近両用など)は不向きなことが多い
多焦点レンズは便利な反面、「くっきり見る力(コントラスト感度)」が少し下がります。
黄斑変性で既に網膜の感度が落ちている場合、さらに見えにくさを感じてしまうことがあるため、多くの眼科医は単焦点レンズを推奨します。
着色(黄色)レンズが推奨されることがある
青色光(ブルーライト)は網膜に負担をかけ、黄斑変性を進行させる可能性があると言われています。
そのため、網膜保護のために黄色く着色されたレンズを選ぶケースが多いです。
医師に確認すべきこと
現在の黄斑変性の状態(活動期か、落ち着いているか)によって、「今すぐ手術すべきか、少し待つべきか」の判断が分かれます。
手術を検討する際は、現在の黄斑変性の状態を正しく把握することが重要です。加齢黄斑変性の基礎知識は、加齢黄斑変性にまとめています。






















