結論から申し上げますと、70代での白内障手術は全く問題なく受けられます。 むしろ、日本の白内障手術で最も多いのが70代であり、多くの眼科医が「適切な時期」と考える一般的な年齢層です。
ご不安を解消するために、70代の手術に関する統計やメリット、注意点をまとめました。
1. 70代は手術の「最多」年齢層です
統計データによると、白内障手術を受ける方の年齢のピークは70歳〜74歳です。
- 60代後半〜70代: 定年退職などでライフスタイルが変わり、趣味や旅行を楽しむために「もっとよく見えるようになりたい」と手術を決断される方が非常に多い時期です。
- 上限なし: 80代、90代、あるいは100歳を超えて手術を受ける方もいらっしゃいますので、「もう遅い」ということは決してありません。
2. 70代で受けるメリット
- 健康寿命の延伸: 人生100年時代と言われる現在、70代で手術を受ければ、その後10年、20年とクリアな視界で生活できます。
- 認知症リスクの軽減: 視力が回復し、視覚からの情報量が増えることで脳が刺激され、認知症の発症リスクを下げる効果があるとも言われています。
- 免許更新や転倒防止: 運転免許の更新のためや、足元の段差を見やすくして転倒を防ぐために受ける方も多いです。
3. 知っておくべき注意点(リスク)
70代の手術は一般的ですが、加齢に伴う以下の点には注意が必要です。
- 水晶体の硬化: 年齢とともに白内障が進行して水晶体が硬くなっている場合、少しだけ手術の難易度が上がることがあります(それでも現代の医療技術では十分対応可能です)。
- 持病との兼ね合い: 高血圧や糖尿病などの持病がある場合、術後の炎症や感染症リスクに少し影響することがあるため、内科とも連携して全身状態を管理する必要があります。
- 回復の個人差: 若い頃に比べると、傷口の治りや炎症が引くのに少し時間がかかることがあります。
4. 費用面のメリット
70歳以上になると、高額療養費制度の自己負担限度額が変わるため、現役世代(3割負担)に比べて手術費用の自己負担が軽くなるケースが多いです。
一般的な所得(1割または2割負担)の場合、月の支払い上限額(約18,000円〜など)が適用されることが多く、経済的な負担は比較的抑えられます。
※具体的な金額は所得区分や「片目か両目か(同月内か)」によって異なります。
まとめ
70代での手術は決して遅くなく、むしろ「これからの生活の質(QOL)を上げるための前向きな選択」として標準的なものです。
かすみ目やまぶしさが気になっておられるようでしたら、まずは一度眼科で検査を受け、ご自身の目の状態を確認してみることをお勧めします。
年齢よりも「生活の不便さ」を重視する考え方については、白内障手術はどのタイミングで検討するべきでしょうか?をご覧ください。






















