6時間ほどで老眼の症状が改善する目薬はありますか?

約6時間の効果、老眼の改善に合致する目薬は存在します。

主にアメリカで承認され話題になった「点眼薬(成分名:ピロカルピン塩酸塩など)」がそれに当たりますが、日本国内での入手方法や副作用について注意点があります。

詳しく解説します。

 

1. 目薬の正体と仕組み

アメリカで2021年にFDA(食品医薬品局)に承認された「Vuity(ビューティ)」という目薬が有名です。

  • 効果の持続時間: 点眼後15分ほどで効果が出始め、約6時間持続します。
  • 仕組み(ピンホール効果): 瞳孔(瞳)を小さく縮めることで、カメラの絞りを絞ったときのようにピントが合う範囲(被写界深度)を深くし、手元が見やすくなる仕組みです。
  • 対象: 主に軽度〜中程度の老眼の方に効果的と言われています。

2. 日本での入手方法

現時点(2025年)では、日本の一般的なドラッグストアや保険診療では処方されていません。

  • 入手ルート: 一部の眼科クリニックが「自由診療(保険適用外)」として、海外から輸入したり独自に調剤したりして処方しているケースがあります。
  • 費用: 全額自己負担となるため、クリニックによって異なりますが、比較的高額になる傾向があります。

3. メリットとデメリット(注意点)

「メガネをかけずにスマホが見える」というメリットは大きいですが、仕組み上、以下のようなデメリットがあります。

  • 視界が暗くなる: 瞳孔を小さくするため、目に入ってくる光の量が減ります。夕方や夜間、薄暗い場所では見えにくくなります。
  • 夜間の運転禁止: 上記の理由から、効果が続いている間の夜間の運転は推奨されません(または禁止されています)。
  • 副作用: 頭痛、目の奥の痛み、充血などが起こることがあります。また、稀ですが網膜剥離のリスクも指摘されています。

4. ドラッグストアで売っている目薬との違い

薬局で「老眼・目のかすみ」用として売られている目薬(Vロートサンテメディカルなど)は、「ピント調節機能を改善する(疲れを取る)」ものであり、老眼そのものを治したり、物理的にピントを合わせたりするものではありません。

市販薬はあくまで「目の筋肉の疲れをほぐして、見えにくさを緩和する」ためのものです。

まとめ

「6時間ほど効果がある目薬」は存在しますが、使用するにはこの治療を取り扱っている眼科クリニックを探し、医師の診察を受ける必要があります。

ご自身の目の状態(網膜の状態など)によっては使用できない場合もあるため、まずは専門医に相談されることをお勧めします。

 

老眼のセルフチェック方法や、老眼と間違えやすい病気、老眼点眼薬については、下記の動画でもわかりやすく解説しています。

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