網膜剥離とは?

2025.09.01

網膜剥離とは?

網膜は、目の内側にあるカメラのフィルムのような役割をする薄い膜です。

網膜剥離は、その網膜が眼球の内側から剥がれてしまう状態で、視力低下や失明の原因になります。

なぜ網膜が剥がれるの?

主な原因は網膜に穴(裂孔)が開き、そこから目の中の液体(硝子体液)が入り込むことによって網膜が剥がれます。

網膜裂孔→硝子体の牽引→網膜剥離、という流れが一般的です。

網膜剥離のリスク因子

    • 強度近視(特に-6.00D以上)
    • 眼球の外傷や手術歴
    • 加齢による硝子体変化(硝子体剥離)
    • 家族歴
    • 糖尿病網膜症などの基礎疾患

主な症状

症状

詳細

飛蚊症の急激な増加

黒い点や虫のようなものが急に増える

光視症(光がチカチカ見える) 

まばたきや目を動かすと光が見える

視野欠損

カーテンがかかったように視界の一部が見えなくなる 

視力低下

進行すると見えにくくなる

早期受診が重要!

これらの症状があったら、できるだけ早く眼科を受診してください。

放置すると網膜が完全に剥がれてしまい、手術しても視力回復が難しくなることがあります。

診断方法

    • 視力検査
    • 眼底検査(瞳孔を広げて詳しく調べる)
    • OCT(光干渉断層計)などの画像検査
    • 超音波検査(網膜が見えにくい場合)

治療法

治療

説明

レーザー光凝固

網膜裂孔があれば周囲をレーザーで固める 

硝子体手術

網膜を元の位置に戻し、穴を塞ぐ手術

強膜バックリング

眼球の外側から網膜を押し戻す手術

空気・ガス・シリコン油注入 

網膜を内側から押し戻す補助処置

治療後の注意点

    • 医師の指示に従い安静にする
    • 頭の位置制限がある場合が多い
    • 定期的に検査を受け、再剥離の早期発見を目指す
    • 症状が変化したらすぐ受診する

まとめ

ポイント

内容

網膜剥離は網膜が剥がれる緊急疾患 

視力に大きな影響がある

飛蚊症・光視症・視野欠損がサイン

早期受診が視力維持の鍵

手術が基本治療

適切な治療で改善可能

異変を感じたらすぐ眼科へ

放置は失明リスクを高める