院長ブログ

近視パンデミック!(2050年には世界人口の半分が近視)

calendar_today2023.05.24

 近視の発症率は過去数十年間で急速に増加しています。オーストラリア視覚研究所は、2010年に約20憶人だった近視人口が、2050年には世界人口の約半分の50憶人になると予測しています。そのうちの9億3800万人は失明リスクのある強度近視になると予測されている。これは、特に都市部や発展途上国での生活スタイルの変化に関連しています。近視は、長時間の近距離での活動(読書、スマートフォンやコンピュータの使用など)や屋内生活、遺伝的要因など、複数の要素によって引き起こされると考えられています。

 近視の発症は特に若年層に顕著です。学齢期の子供や若者は、成長とともに眼球の形状が変化するため、近視のリスクが高まります。近視が進行する場合、網膜への焦点が合わず、視力が低下する可能性があります。さらに、デジタル技術の普及とスクリーン時間の増加に伴い、近視の発症率が増加しているという報告もあります。長時間のスマートフォンやコンピュータの使用は、目の疲労や眼球のストレスを引き起こし、近視のリスクを増加させる可能性があります。

 世界中で増加傾向にある近視の予防策としては、定期的な目の休憩や屋外活動、適切な読書やデジタルデバイスの使用法の意識などが推奨されています。また、近視が進行した場合は、眼鏡やコンタクトレンズ、屈折矯正手術などの視力矯正方法が利用されます。また、最近では、低濃度アトロピン治療や、オルソケラトロジーなど、眼科専門医の指導が必要な治療も普及してきています。

 

執筆した医師

松岡 俊行 Tshiyuki Matsuoka

このブログの筆者:
松岡 俊行 Toshiyuki Matsuoka

1992年京都大学医学部卒業後、同大医学部付属病院勤務を経て、2019年に大阪府吹田市に江坂まつおか眼科を開院。

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