眼球の色のついている部分であり、瞳孔(黒目の中央の穴)の大きさを調節して目に入る光の量をコントロールする、カメラの「絞り」のような役割を果たしています。
医学的な観点から、虹彩に関する主なポイントをまとめました。

目次
1. 虹彩の主な機能
虹彩の主な機能は以下の2点です。
光量の調節
明るい場所では虹彩が広がり瞳孔を小さく(縮瞳)、暗い場所では虹彩が縮まり瞳孔を大きく(散瞳)させます。
個体識別
虹彩の模様は非常に複雑で、指紋のように一人ひとり異なります。そのため「虹彩認証」としてセキュリティ分野でも活用されています。
2. 虹彩に関連する主な疾患・状態
眼科診療において、虹彩の状態は多くの診断のヒントになります。
虹彩毛様体炎(前部ぶどう膜炎)
虹彩に炎症が起こる疾患です。充血、痛み、眩しさ、視力低下などを引き起こし、放置すると虹彩が水晶体と癒着(虹彩後癒着)することもあります。
虹彩離断
外傷などにより、虹彩の根元が毛様体から外れてしまう状態です。
虹彩欠損
先天性、あるいは手術や外傷によって虹彩の一部が欠損している状態です。
虹彩の変色
日本人の多くは茶褐色ですが、炎症や腫瘍、あるいは特定の点眼薬(プロスタグランジン関連薬など)の副作用で色が濃くなることがあります。
3. 隅角(ぐうかく)との関係
虹彩の根元と角膜が交わる部分は「隅角」と呼ばれ、眼内の液体(房水)の出口になっています。
- 閉塞隅角緑内障:虹彩が前方に押し上げられて隅角が狭くなると、眼圧が急上昇するリスクがあります。



























